義姉の命日2012/12/02

12月にはpoinsettia
12月2日は夫の姉の命日だ。
お位牌の裏には 昭和35年12月2日 四十一歳 と記されている。
子どもの折に風邪がもとで心臓を病んだそうで医師に嫁いだが相当悪いと判って跡継ぎが望めないと離婚になったと聞いた。
そういう時代だったのだろうが私は結婚してから聞いて義姉に同情した。
聡明で自分の考えを貫く強い方だった。
役所に勤めて我々が結婚したすぐ後に同僚の方と結婚して2年ばかり一緒に暮らした。
離れだったから炊事も別で私も勤めていて話する機会は少なかったが、たまたま二人だけになったときはお茶を飲みながら色々な事を教えて貰った。
勤めの関係か政治の話が多かったな。
義姉夫婦が一緒で京都のしきたりに慣れない私は心丈夫だった。

彼女の訃報の電報を受け取ったのは夫の転勤で東京に来て半年後、まだ社宅住まいしていた。
夫が電報を握りしめて茫然とした表情だったのが忘れられない。
子どもが小さかった私と老齢の義母はお葬式に行けなかったが後で話を聞くと亡くなった日は職場の年末の大掃除で帰宅して疲れたからと寝て
「なんだかガスの臭いがする」
と呟いたのが最後だったそうだ。
心臓が悪いのに黙ってこらえておられたのかしら と。

41歳は若過ぎる。
神棚の位牌の前に写真をかざって沁みじみ眺めた。

朝、お供えの榊を買いに行ったら小さなポインセチアが目についたので久しぶりに写生した。
毎日、一枚描きたいと思うのだが難しい。