昭和に生まれて(18)2021/06/24

女学校入学

昭和15年4月に、女学校に進学した。
当時の学制は、小学校6年間 義務教育
        公立、私立、師範学校の付属小学校など

  中学校(男子) 5年制  高校 3年 大学3年(医学部は別)
  女学校(女子) 5年制  専門学校 3年
    戦前は女子は大学に進学できなかった。

当時は、公立の小学校では、進学できない子は、小学校の高等科(2年制)に〜
阪神間は県立、市立、私立の学校も多かったから進路も様々で校風も制服も多様だった。

私は当然のように、姉の卒業したばかりの女学校に進学したが、何もかもがカルチャーショックだった。

校舎が木造で小さい。
小学校は町立なのに、鉄筋コンクリート3階立てで正面には堂々たる時計塔が聳えていたし、屋上も広々していた。
阪神間は財閥が多く町の財政は豊かだったらしい。

後で聞くと、女学校の校舎が木造だったのは当時の校長先生のご見識だったみたい。
女子には木造のほうが身体に優しい、華美に走ないようにとも。

いま思うと、恵まれた家庭の子女が多かったから、人間としての大切なことを教えようとしてくださった気がする。
貧富、身分の差が激しい時代だったからだろう。

入学して間もない頃に、新入生全員で近くの神社(広田神社)に参拝した時の記念写真。

時局柄、制服が間に合わなくて殆どが私服でしばらく通学。
昭和15年のころの子どもの服装です。