節分2020/02/03

今日は「節分」
幼い時からの懐かしい映像が頭をよぎる。
昼間に、母とお手伝いさんが座敷の畳を丁寧に掃いて、布で拭いていた。
日が暮れるると、いよいよ父の出番、煎り大豆を山盛りにした升を手にして着物姿でふすまを開け足を踏み入れると同時に、
「福は内〜 」と豆を撒く。

家族は、部屋の端に坐って待ち構えていて、撒かれたお豆を拾い集めた。
炒り豆と一緒に撒かれるキャラメルや包んだお菓子のほうが目当てだったな。
いつも可愛がってくれて慕っていたネエヤが遠慮してるみたいで、一生懸命掻き集めて押し付けた覚えが有る。

今、思うと順番が反対みたいだけど、その騒ぎが一段落した跡で、雨戸を開けて庭に撒いてたみたい。
戸を開けると、方々の家から「鬼は外〜」の声が聞こえて来たものです。

私が小学生なった頃には、姉や兄が長じて関心が無くなったのか、そろそろ戦時下になったせいか、我が家の豆撒きも、すたれたみたい。

結婚してからは、節分には「恵方巻き」のほうに興味が有った。
独りになっても、スーパーで買って来て、その年の恵方を向いて、丸ごと。
それも、ここ数年ヤメてしまって季節感が薄くなったな。
でも今日の夕食は巻き寿司で、戴きながら昔を思いだし懐かしかったです。

添付写真は、節分に無関係ですが、以前住んでた近くの公園の冬景色。
スケッチブック抱えて良く写生したなと懐かしくて。