正月の思い出2019/01/03

賑やかだったお正月もあっというまに、もう三が日が過ぎて元の静けさに。

ふと自分が幼かった頃の正月のことが思い出された。
昭和初期のお正月は長かった記憶。
TVもスマホモ無い時代、家族がお座敷に集まって百人一首で遊ぶのが楽しみだった。

読み手は父で、大きな火鉢に手をかざしながら読み上げる。
母を交えて子ども達は真剣勝負だ。

年齢の差は歴然で、学齢に達しない末っ子が勝てるわけが無い。
何枚か好きなのを膝近くに並べて、上の句を聞いた途端に手で押さえたものだ。

オハコは
たち別れ いなばの山の 峰におうる まつとし気かば今帰りこん
誰をかも 知る人にせむ 高砂の   松も昔の友ならなくに
大江山〜              まだふみもみず〜
さびしさに〜            いずこも同じ〜
いにしへの〜            けふ九重に〜

兄と一緒に凧揚げも楽しかったな。
高く上がり過ぎて紐が足りなくなると、私がお店に走って買って来たものだ。

国際情勢はともかく、子どもにとっては車の危険も無く町中を走り回って遊んでいた記憶が懐かしい。

添付写真にシクラメンを選んだけれど、思い出話になってしまって、戦前には馴染み薄かったのに。