昔の本を2018/05/26

今日はホッとして、久し振りにゆっくり読書を。
本棚を物色すると、懐かしい著者名がずらりと並んでいて迷ってしまう。
讀んだ筈なのに内容はもう朧だ。

記憶復元にイイかもと、何となく選んだのが
「ミステリーでも 奇術でも」 泡坂妻夫 文春文庫 1989年
自伝的エッセイ集で、初めて讀む本だと気付き、推理小説作家だとの思い込みを訂正された。

紋状上絵師の家業を継ぎ、奇術にも若くからのめり込み石田天海賞を。
推理作家として「日本推理作家協会賞」の後、「角川小説賞」「泉鏡花賞」、
平成2年には「直木賞」受賞と紹介されている。

エッセイを読みながら、著者の子どもの頃からの探究心と凝り性に感心してしまう。
成人しても、いや益々磨きがかかって凄い方だったのだと今更のように。

昭和8年(1933)生まれで私より6年お若いから、今どうされてるかなと調べたら2009年に亡くなられていた。
世間に疎くなったなと憮然としてしまう。

読み終わって、夕暮れ近い外を眺めたらクロガネモチの梢に珍しく小鳥が二羽、慌ててカメラを向けて添付写真に。