忘れられない日2016/08/06

明け方ウトウトして時計を見ると8時に近い。
慌てて飛び起きて着替えもそこそこにTVの前に坐った。

「広島平和記念式典」の中継が始まる。
毎年、8時15分には黙祷を捧げる。

あの日には疎開先の琵琶湖のほとりに居て、無論詳しい報道も無かったが噂は広がり、身内を尋ねて何とか行かれた方から惨状を伺った。

まだ18歳、学徒動員で通っていた工場も爆撃で壊滅して自宅待機していたのだが毎晩の空襲警報に脅かされていた。
次はこの辺りが標的かもという風評も流れたものだ。

広島、長崎の犠牲になられた方々への憶いは、年月が経って益々深くなる。

TVでは引き続いて「リオ五輪2016」の開会式の中継だった。
溢れる笑顔を見ながら人類の平和を願わずにはいられない。

添付写真は夫と定年後、国内をアチコチ旅行していた折のもの。
早朝、広島市内のホテルから歩いて行くと、初老の男性の方がお一人で手を合わせて居られた姿が印象深かったです。

月遅れの七夕に2016/08/07

水鏡
昭和初期には七夕の行事は8月7日だった。
真夏の澄み切って満天の星が輝く時季でないと!
それに夏休みに入った解放感もあった。

大きな笹に千代紙で折った網や、船・・、願い事を書いた短冊などを飾って軒下に立て掛け、夜になると縁側に並んで腰かけて夜空を眺めた思い出は小学低学年で途切れる。

姉や兄が興味なくなったり、戦争に傾斜して行った世相のせいも有ったのだろうか。

蚊取り線香と団扇で蚊を追い払いながら見上げた満天の星の夜空は美しかった。
町が暗かったからプラネタリュウムに近かったな。

そんなことを思い出しながら、一ヶ月遅れの七夕の掛け軸に掛け替える。
義母の末の弟さん、つまり叔父さんの作品で私の大好きな絵です。

織り姫に因んで七夕の日に水鏡で照らしながら針に糸を通すとお裁縫が上手になるとの故事を、この絵で初めて知った。

よく遊びに来て産まれたばかりの息子を可愛がってくださったのに間もなく胃癌で亡くなられた時は本当に哀しかった。

一年振りに飾った絵を観ながら懐かしさが込み上げて来ました。

昭和初期の思い出写真2016/08/08

昭和初期
月末には楽しみが控えてるから謹慎中だ。
この機会に今日は引き出しの整理を。

子どもの頃から文房具屋さんが大好きだった。
昭和初期の小学生の頃ってお小遣いが2円くらいだったかな。
住宅街にはお店も少なかったから買えるのは文庫本と文具くらい。

現在のようなカラフルで可愛いグッズは少なかったけれど、チョット背伸びしたものを捜すのが楽しかった。

その後、窮乏の戦中、戦後が身に沁みたのか、整理してみると様々の筆記用具、文具類、ノート、などなどがアチコチにイッパイ。
疲れました。

整理整頓は昔から苦手です。

今日は、昔の家族写真の続きを添付。
私は小学4年生になってたかしら。 昭和12年?
珍しく着物姿なのは、母の趣味で踊りを習い始めたからだけど、
全然好きになれず下手なままで母を失望させました。

猛暑の中で2016/08/09

朝起きてリビングに行くと室温31.9°、エアコンと扇風機のスイッチを入れる。
最近寝苦しくって起きるのが8時近いせいも有る。

洗濯物を干しにバルコニーに出ると、むわ〜っと暑い大気に足慣らしの散歩に出る気にもならない。
公園をそぞろ歩きしてヒマワリでもスケッチしたいけれど、もう暫くお預けだ。
弱くなったなと歯痒いが今年は特別なのだろう。

もっぱらオリンピックと高校野球のテレビ観戦だ。
どちらも昭和初期の子どもの頃から親しんで来て、その時代、時代の思い出が湧いて来る。

クレヨンで5輪のマークを描いて楽しみにしていた昭和15年の東京オリンピックは日中戦争のため実現しなかった。

1964年(昭和39年)にやっと東京で開催された時は平和を噛み締め、ともかく嬉しかったな。
TVに齧り付き映画も観に行った。
若かったです。

昔ほど熱中は出来なくても若い方々の情熱は清々しい。

今日は長崎平和式典が。
平和な世界が続くことを念じ、オリンピックで世界中の国々が仲良くなれますようにと心から願いました。

海への思い2016/08/10

真夏のイメージ
真夏の思い出はカラフルに彩られている。
見渡す限りのブルー海。
白い線の波が淡いベージュの砂浜に打ち寄せてはサァーと引いて行く。

小学生の4、5年にもなれば友達と一緒に泳ぎに行った。
なかに入ると結構汚いゴミも浮いていたりしたけれど、衛生観念の強かった父の耳に入ると禁止されそうで黙っていた。

思春期のころ、世の中の総てに疑問が湧いて独り、防波堤に腰かけて頭上高く舞い上がって砕ける波を半日眺めていた日のことも忘れられない。

疎開した琵琶湖の穏やかな景色も好きだった。
京都では清らかな川の流れに。

関東に赴任しても何時も海の傍から離れられなかったな。
今はもう想い出の中で堪能して未練はない。

でも月末には海辺の花火を観に行くのが楽しみだ。
行けるように体調を整えよう。
去年は階段踏み外して救急車で脳外科病院のお世話になって花火どころではなかった。
あれから一年経ったなと感慨深いものが有ります。

添付写真を捜してて昔描いた絵を見ての雑感です。