水泳の想い出2015/07/11

ハイビスカスに夏を
昨日、今日と青空に夏本番も近いなと思う。
小学生だった大昔の今ごろを思いだした。

夏休みは8月1日からだったが、7月の半ばから半日授業に短縮された。
学校にまだプールが設置されていなかったので4年生からは魚崎の海に水泳訓練に行く。
先生に引率されて川沿いの道を10分ほど歩いたものだ。

砂浜に寝ころんで横泳ぎや平泳ぎの型を教わりながら練習する。
それから背の立つ浅瀬でバチャバチャと思い思いに泳いだ。
馴れないうちは海水を飲み込んで塩辛かったな。

水着は自由だったがあの頃は女性用はスカートがついていた。
飾りの無い黒が主流だったのに、母と姉がデパートで選んで買って来てくれたのがライトブルーに鮮やかな黄色の組紐がついてて胸にモダンな刺繍がしてあって内気だった私は恥ずかしくて困ってしまった。
今なら大喜びしただろうに。

川向こうには大新聞の社主の別荘が有って庭全体がプールで、私立の小学生はそこで泳いでいる。
行き帰りに川を挟んでよく擦れ違った。

海ならではの楽しさもイッパイ有ったから私は格差とは感じなかったが後年、同じ女学校に通うようになってその話が出たときに一人から、あの時は何だかイヤだったと聞いて夫々複雑な思いも有ったのだと初めて知った。

女学生になってからは友達と二人で2駅先の御影の浜の早朝水泳訓練に通った。
灘の酒蔵は夏には仕事が無いから脱衣所に。
天井が高く広くてヒンヤリしてて気持ちが良かった。

進級テストがあったり、最終日には年配の先生が見事な日本古来の水練の型を披露してくださって見蕩れてしまう。

戦争前の平和な夏を懐かしく思い出しました。

今はハイビスカスの鮮やかな花に夏到来を感じます。