読書2015/07/08

梅雨どきのベランダ
梅雨特有のどんより重い空気に独り閉じ篭っている日は些かウツになりそう。

子どもの頃ってどの季節も楽しかった。
友達と外で遊べない梅雨どきは部屋に閉じ篭って読書三昧だったな。

家に有る本を何度も読み返していた。
あの頃は記憶力も今より良かっただろうが、好きな本は何度も繰り返して讀んだから焼き付いているのだろう。

幼稚園には行かなかったから、独りの時間が有り余って本を讀む習慣がついたのだろうか。
毎月届く「こどもの友」も楽しみだったが、一番好きで繰り返し読んだのは子ども向けの「聖書物語全集」。
24巻くらいあったろうか、大部分は旧約聖書の世界だが物語として本当に面白かった。

アルスの児童文学集は日本の昔話、外国の児童文学、科学ものと分野毎に背表紙の色が違ったが、そのころは「小公子」「小公女」「家なき子」などなどに夢中になった。

遊び相手は飼い犬2匹とお隣の同い年の男の子だけだったが、淋しくはなかった。

最近、10歳までの読書の大切さを聞くと私なりに思い当たることがある。
自分勝手な思い込みかもしれないが、様々な世界や考え方の違いを知る事が役に立った気がする。

読書家だった両親に感謝です。
古典を少し読み返したくなりました。

添付絵は梅雨どきのベランダの古いスケッチです。