「ベン・ハー」を2015/06/22

懐かしい本
最近、何だか子どもの頃読んだ本が懐かしく再読したい気持ちになっている。
でも当然だけどもう殆ど手元にはない。

書棚を何となく見ていたら
 「ベン・ハー」 ルー・ウォーレス 新潮文庫 
              昭和35年発行 昭和49年27刷
を見付けて讀み始めたのが三日前、夕べ読み終わった。

この物語には思い入れが有る。女学生になったばかりの頃だったかな、日曜日に教会に行った帰りは必ず一駅先の大きな書店で書棚を眺め、お小遣いで買える岩波文庫を求めるのが楽しみだった。

それから電車賃を節約して下町の旧街道を歩いて帰る。
その途中にしもた屋の軒が低くて薄暗い古本屋さんが有った。

ふと読み終わった本を売ったらもっと本が買えると思い付いて、次の日曜日に何冊かの文庫本を抱えて行った。

もともと親にねだったり、相談することも無い子どもだったけれど、自立したい年頃だったのだろう。

おずおずと奥の台に本を置くと歳寄りの男の方が不審そうな表情をちらっとしながらも事務的に引き取ってくださった。
でも何だか買わないといけないような気がして本棚を見回して目についた「ベン・ハー」を手に取ってめくったら面白そう。

売った本の代金でお釣りが貰えた。
帰って夢中になって何度も読み返したものだ。
映画になってるのを知ったのはずっと後だけど、本が面白かったので見る気になれなかった。

女専に入ってからは古本屋さんの常連になったけれど、女学生の間はあの時一回だけで何故か古本屋さんには行かなかった。
ヤッパリ親に内緒で本を売ることに後ろめたさが有ったのかも。

今讀んだベン・ハーは勿論後年になって懐かしくて買ったものだ。
戦前には何処の出版社から何時頃だされたものか、今検索してみたが記録は見つからなかった。
すべて戦後の発行だ。
長いこと、ずーっと私は思い違いしてたのかしら。

子供心に主人公が奴隷になってガレー船を漕がされ、数々の試練に心打たれた想い出があるのだけど。

何はともあれ懐かしく讀みました。