門出を祝して2015/04/06

門出を祝して
今日が入学式の学校が多くなったらしい。
学校には身辺にも縁が無くなったから、思い出すのはセピア色の光景ばかり。

それでもその時々の緊張と物珍しさはまざまざと目に浮かぶ。
小学校は団体生活の初めての経験で総てが珍しかった。
担任の先生は年配の男性の方で穏やかで、男女半々の50名のクラスメートは皆、大人しくてすぐに遊び友達になれた。

戦争前の平和なひと時を、貧富の差は酷かったけれど子ども達は関係なく仲良く遊んだものだ。
少なくとも私には居心地の好い6年間の始まりだったな。

公立の小学校で呑気に遊んでいた私には私立の小人数の女学校は礼儀正しくて戸惑う事が多く入学式の時は緊張した。
でも今はその頃のクラスメートと一番仲が好い。

京都の女専の入学式は栄光館で厳かなパイプオルガンの賛美歌に感激した。
寮に入って独立した気分も堪らなく嬉しかったな。
家出願望の強くなる年齢だったのだろう。

全国で今、新しい門出に胸ふくらませている方々が大勢いらっしゃるのでしょう。
心からのエールを贈りたい。