酒蔵の想い出(續) ― 2014/11/23
昨日、灘の酒蔵のことをチョット書いたら次々と思い出が蘇った。
阪神間は文字通り神戸と大阪を繋ぐ六甲山の麓の細長い地だ。
前は海が広がっていて、何本もの川が山から海に流れている。
六甲山の麓から海岸まで歩いても一時間も掛からない。
酒蔵は海沿いが多くて、黒瓦に白い漆喰、黒板壁が両側に延々と続く道は人けがなくて恐ろしかった。
習っていた日本画の先生のお宅に行くには近道だったので日曜日ごとに通ったが今思うと風情の有る静かな道だったな。
冬が近づくと杜氏さんや男衆さん達が大勢集まって賑やかになる。
たしか丹波のほうから見えてると聞いた。
我が家の前の普段は静かなベージュ色の道もその人達が行き交い、西宮の名水を運ぶ荷車も通り出す。
木の大きな箱状のを馬が引いていた。 水が少し染みだしたりしてて。
長閑な風景が懐かしい。
冬が過ぎたころかな、酒造りが終ると一升瓶を何本か風呂敷に包んだのを提げて川沿いの長い一本道を三々五々帰って行く姿が見られたものだ。
日米戦争が始まる頃までの光景です。
敗戦の前年に我が家が疎開した後一帯は焼け野原になり、何十年振りに姉と兄と一緒に思い出の地を訪ねた時には公園になっていた。
一本の松の特徴のある幹の形で、かつて門の脇に有ったのと判って撫でながら過ぎ去った日々を憶ったが、その姉兄も逝って久しい。
今日の添付写真は子どもの頃のサザンカの歌を思い出しながら。
阪神間は文字通り神戸と大阪を繋ぐ六甲山の麓の細長い地だ。
前は海が広がっていて、何本もの川が山から海に流れている。
六甲山の麓から海岸まで歩いても一時間も掛からない。
酒蔵は海沿いが多くて、黒瓦に白い漆喰、黒板壁が両側に延々と続く道は人けがなくて恐ろしかった。
習っていた日本画の先生のお宅に行くには近道だったので日曜日ごとに通ったが今思うと風情の有る静かな道だったな。
冬が近づくと杜氏さんや男衆さん達が大勢集まって賑やかになる。
たしか丹波のほうから見えてると聞いた。
我が家の前の普段は静かなベージュ色の道もその人達が行き交い、西宮の名水を運ぶ荷車も通り出す。
木の大きな箱状のを馬が引いていた。 水が少し染みだしたりしてて。
長閑な風景が懐かしい。
冬が過ぎたころかな、酒造りが終ると一升瓶を何本か風呂敷に包んだのを提げて川沿いの長い一本道を三々五々帰って行く姿が見られたものだ。
日米戦争が始まる頃までの光景です。
敗戦の前年に我が家が疎開した後一帯は焼け野原になり、何十年振りに姉と兄と一緒に思い出の地を訪ねた時には公園になっていた。
一本の松の特徴のある幹の形で、かつて門の脇に有ったのと判って撫でながら過ぎ去った日々を憶ったが、その姉兄も逝って久しい。
今日の添付写真は子どもの頃のサザンカの歌を思い出しながら。
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