広島原爆の日に2014/08/06

悼む
暑い夏の日射しとともにまたあの日が巡って来た。
広島に人類史上初めての原爆が落とされて69年が経つ。

TVの8時からの「広島平和式典」中継を観ながら黙祷した。
たった一機による一発の原子爆弾が 瞬時にして12万あまりの市民の未来を奪った。
後遺症で苦しまれた方はもっと多いだろう。

ただ 哀しい。
戦争はもう絶対に厭だ。 原発の平和利用も今の段階では危険過ぎる。
少し貧しくてもいいから平和な世界、穏やかな日々を願うのは世間知らずな理想論なのだろうか。

あの日を体験された方は少数になり、私など当時に人伝てには聞いたが戦災にすら遭わず語る資格は無い。

TVの中継を観終わって何か虚しさだけが残った。

現実に戻って整形外科のリハビリに行く。
機械ばかりだが全身のマッサージで腰痛も少し楽になった。

先週、計って頂いた骨量検査の結果は
「同世代の129% 若年成人平均の79%」
この年齢にしては立派ですと褒められた。

乳製品と小魚、海草類などをしっかり食して総合ビタミン、ミネラル剤で補ってる効果かなとチョット嬉しかった。

生き残って今が有ることに感謝する。

七夕の想い出2014/08/07

試作2
子どもの頃は今日(8月7日)が七夕だった。
確かに梅雨も明けた星空は奇麗だった。
因にマンションが建ち並ぶ今はベランダに出て真上を眺めても星は季節に拘らず殆ど見えない。

母はクリスチャンだったが古来の行事には熱心だった。
七夕の日は親しいテッタイさんが立派な笹を持って来てくれる。
お茶の間の卓袱台に色紙の大小を用意して飾り物を作るのが恒例だった。
もっとも父親は無関心だったが。

鶴や舟、知ってる限りの折り紙を作ったが七夕のときだけの網飾りの大きいのを作るのが好きだったな。
短冊に下手な字で願い事を書く。

背の高い笹に飾ったのを軒下の柱に結びつけて夜が待ち遠しかった。
夕方になると庭に打ち水をして縁側に並んで腰をかけ、星空を眺めた。

濃い紺青の空に無数の星が瞬く。
怖い程美しい空だった。
個人主義だった我が家の、私にとっては貴重な一家団欒の想い出だ。

末っ子の私には5〜6年の経験だったろうか、姉も兄も高学生になれば興味なくなって何時の程か遣らなくなった。

数少なかったから貴重な想い出として焼き付いたのだろう。
いまもマザマザとあの時の細かい光景が思い出されて亡き父・母・姉・兄を懐かしむ。

朝からその時の光景を絵に描いてみたが何とも不出来で諦めた。
見ないで描くことの難しさを思い知った。
添付の絵はiPadの前とは違うアプリで試したもの。
まだ機能を手探りしてる段階です。

新作「泉」を2014/08/08

新作
アトリエは静物の最終日、緊張する。
初めてカメラの替わりにiPadを鞄に入れて、電車の中で完成のイメージを探ってみた。

絵の具も筆も紙も要らない面白さに夢中になてしまって、あっというまに最終駅に着く。
iPadの楽しさがやっと判って来た感じ、馴れて来たら電子図書も考えよう。

アトリエでは、始る前から絵の具をパレットに出して描き始める。
最終日は時間との勝負だ。
気の赴くままに色を置いて行く。 開き直ってダメなら次に頑張ろうって。  楽しかった。

珍しく先生が手を入れて下さらなかったには、欠点より私の気持ちの方を大事にして下さったように思う。
次回は水彩の一日描き、直書きの優しい絵を描きたいなと今からわくわくする。

帰途、補聴器の大きな店に寄ったら客が居なかったので説明をチョットして貰いとても参考になって感謝する。
補聴器はメンテナンスが頻繁らしいので近くでないと困るから多分購入しないだろうに厚かましいです。

帰宅して歩数計を見ると7000歩近く歩いている。
でも ホッとした気分です。

長崎原爆の日に2014/08/09

無題
朝から急な外出の予定で慌ただしく支度していて今日が9日であることを忘れていた。
2時半頃帰宅してハッと気付く。

長崎原爆の日だ。

毎年、TVの中継を見て黙祷を捧げて来たのに申し訳なさでいっぱいになった。
長崎市の平和公園では、被爆者や遺族のほか安倍総理大臣も出席して、午前10時35分から平和祈念式典が執り行なわれたそうだ。

独り黙祷したら平和の像が瞼に浮かんだ。
あれから69年の歳月が流れて気が付かないうちに私の中で風化しつつあるのだろうか。
それを語り伝えることの難しさを感じる。

今夜の「MHKスペシャル長崎原爆・・・」は録画予約もして絶対に見よう。
今日は他のことを語る気になれない。

蝉を見付けて2014/08/10

油蝉が
台風の影響か、激しく降ったり薄日が射したりで落ち着かない。
切れたヨーグルトと牛乳を買いにビニールのレインコートと長靴姿で近くのコンビニに行ったら雨はやんでいた。

近くの並木道で珍しくセミの声が。
音を頼りに太い幹の随分高い所に見付ける。
平凡な油蝉だけど嬉しくてカメラを向けた。

いつも緑の多い郊外に住んで来たから夏に姦しいセミは付き物だった。
早朝に幼虫が土の中から這い出し樹の幹を登り、やがて羽化の態勢に入る。
1時間程かかって背中の割れ目から青白い身体が現れ、クシャクシャの羽が伸びてくるとともにセミの色に変わり、やがて飛び立って行く。

庭の隅でこれを見るのが夏の楽しみだった。
油蝉はあまりに普通過ぎて、クマゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシが鳴き出すと嬉しかったな。
ニイニイ蝉に始ってツクツクボウシが聞こえるころには何時の間にか秋めいている。

ここも10年棲んで蝉の鳴き声も多くなって来たようだ。