読後感2013/12/16

読書
夕べは借りて来た本を夕食後に讀み始めたら止まらなくて読み終わったら11時過ぎていた。
「ある奴隷少女に起こった出来事」
  ハリエット・アン・ジェイコブス 大和書房 2013.4.10発行

子どもの頃からアメリカの奴隷制度の歴史はある程度、讀んではいた。
無論、悲惨な面や理不尽さも感じてはいたが、文学作品の中ではほのぼのした関係も見られ、所詮浅い認識しか無かった。
戦前に育った者には階級制度の社会を見て来て今は好い社会になったと思う。
でも奴隷制度の苛酷さはこの本を讀むと想像以上の救いの無い悲惨さだ。

この本が実際にそれを体験した当時の少女が書き残した文だと知って驚いた。
1世紀以上を経て今ベストセラーになっているとのこと。

重い本だった。 人間のさがについて考えさせられ現在でも表面的に差別は無いように見えても本当はどうなのだろうと考えさせられる。

それにしても、これを書き残した少女の勇気、周囲の助け合う優しさ強さに救われた。