振り返って2013/11/07

夕暮れの海
大河ドラマの「八重の桜」を見ていると同志社で学んだ3年間のことが懐かしく思い出された。
70年近くも前のことなのに、鮮明に蘇るから不思議だ。

子供の頃、家に盧花全集があったが父好みではなかったから母が希望したのだろう。
「思い出の記」を讀んで同志社との関わりや兄の蘇峰との確執を知ったように思う。 
記憶は定かでないが彼の小説より面白く讀んだ。
どうも純文学よりも自叙伝や伝記もの、エッセイのほうに手が出るのは昔からだ。

昔のことを思い出したら書いて置きたくなって遣りだしたら次々あの頃の情景が浮かんで楽しかった。
記憶違いもあるだろうけれど、もう確かめる友もいない。
でも数年経って忘れた頃に讀み直したら面白いだろうなって。
そこまで長生きする気なの と笑ってしまうがそんなのは勝手だ。

それにしても書きながら終戦を挟んだ3年間の学生生活は激動の時代だったと沁みじみ振り返った。
「自分史」を書く気はさらさらないが子ども心に目にした昭和の風景を絵を描くような感じで書きたいと思うときがある。
閑人です。