秋の大掃除2013/10/03

蘇鉄の若木
起き立てはどんより曇っていたのに朝食を済ました頃には明るい日射しが奥まで射し込んで来た。
リビングは一面ガラスだから朝日に照らされると汚れが目立つ。
先日の雨の痕がイッパイだ。
「秋の大掃除といくか」
と呟きながら、ガラスクリーナーとスポンジと硬質ゴムの付いた器具を用意し、サングラスとエプロン、農作業用の日除け帽子で身支度する。

前に住んでた家は古い日本家屋で掃き出しのガラス建具の数も半端じゃなかったから道具も揃っていて慣れてはいるのだけど、マンションは両隣、下の階の方に気を遣うから荒っぽい事は出来ない。

洗面所から長いホースを引いて来ると後はノズルを調整して手順通りに遣ればいい。

吉本隆明氏のエッセーで成る程と思った言葉
「先を考えず今の足もとだけを見つめて・・・」
高齢者の知恵だ。
今だけに熱中すれば焦る事も無く、何分後か何時間後かには確実に仕上がる。
それと若い時のように完全を求めない。

ついでにバルコニーの排水口も掃除してスッキリした。

まだ秋の大掃除をする箇所が残っている。
爽やかなこの時季にやってしまおう。

独り暮らしは頭も身体も使わなくてはいけないものだ。
出来る間の幸せを思う。
先の事はその時が来たら考えよう。

秋景色を捜して散歩していたら門口に置かれた蘇鉄の瑞々しい緑に魅かれた。
やっぱり 若いっていいなぁ。