義母の命日2013/09/02

野菊
九月二日は義母の命日。
先日の義父の命日で懲りたから起きてすぐに神棚を開いて整える。
ホームセンターが開く時間に行くと、榊も大きなポリバケツが7つも並んで新鮮なのが満杯、中でも美しいのを選ってきた。
大きな写真を横に置くと微笑んだ義母が懐かしく、見守ってくれてる気がする。
悪いけれど会ったことの無い義父とは思い入れが違う。

お見合いした時、義母が一番に気に入ってくれたそうだから相性も良かったのだろう。
話が決まった後で母の知り合いがたまたま遠い親戚にあたるかたで、母に「お母様は難しい方だからお嬢さん、苦労なさるかも」と忠告してくださったそうだ。
私も変わり者だったからお互い気が合ったのかもしれない。

一度も厭な思いをしたことはないし、世間知らずの私を庇ってくださった。 
京都は古都だけに付き合いの難しい地だ。

長男の嫁だということもあったのだろう、先祖、親戚のことや、親の強制で初恋の方を諦めて気の染まぬ結婚をしたことなどなど、ドラマのような話をいっぱい聞いて義母の苦労が身に沁みた。

明治の女性の強さを痛感させられた最後だった。
享年71歳 もっともっと長生きして欲しかった。

添付絵は70年前、女学生だった私が描いた野菊。

コメント

_ むー ― 2013/09/02 19:04

71歳。現代の元気なお年寄りを考えるととても若いですね。
むずかしいと言われる方と仲良くできると
うれしくなりますよね。
美海さんの野菊とてもすてきです。
女学生のときの美海さんもこんな感じだったのかな。
はやく菊の季節にならないかなあと
おもいます。

_ La pie ― 2013/09/03 06:59


美海さん、なんて清しい絵でしょう。
色の渋さが素敵。
構図もシンプルで好み。
わあ~っ、とても、とても好きです。
見せてくださってありがとうございます。

_ EPOM ― 2013/09/03 07:02

美海さん
小説 「野菊の墓」の装丁にぴったりの絵ですね

夫と私の両親の写真を並べて毎日手を合わせて
そしてお位牌の前にマリア像も・・・
十字をきるのも忘れません。

_ 美海 ― 2013/09/03 09:56

むーさん
義母は昭和40年に癌で亡くなりましたがあの頃は70歳越すとご老人って感じでしたね。
強くて誤解され勝ちだったけれど本当は優しい方で私は甘えぱなしで幸せでした。
日本画は3年ほど習っただけですが、今頃になって佳さを感じて懐かしいです。

_ 美海 ― 2013/09/03 10:32

うわあ 「野菊の墓」懐かしいです。
讀みなおしたくなりましたぁ。
絢爛豪華な菊はそれで美しいと思うけれど矢張りひっそり咲く野菊に惹かれますね。

>毎日手を合わせて・・十字をきるのも・・
EPOM さんのご両親はお幸せですねぇ
命日だけアタフタしてる自分が恥ずかしいです(ーー;
大事なことだと思うようになりました。

_ 美海 ― 2013/09/03 10:36

La pieさん
褒めてくださって嬉しいです。
当時は油絵を習いたかったのに姉と同じはイヤと日本画を選んだのですが・・・。
今頃になって古いのを(よくぞ残っていた)眺めると無心に写生していた当時が懐かしいし日本画や水墨画にも惹かれるようになりました。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
干支で寅の次は何でしょう?
(平仮名3文字でお答えください)

コメント:

トラックバック