パラソル2013/03/16

小さな春
TVでは桜開花の話題がちらほらと聞かれて春の実感が湧いてくる。
散歩していると名前を知らない小さな野草の花が愛らしく咲いていた。

日射しが強くなってきて紫外線対策も必要になるのかな。
子どもの頃から
「お日様に当たらないと丈夫になれない」
と言われて育った世代だから未だに真剣になれないのだけど、ちゃんと対策を講じていれば今、シミに悩む事も無かったかもしれない。

戦前の事を思い出すと、子どもには太陽に当たれと言っていた大人は日傘をさしていた。
母は色白で着物姿にパラソルがよく似合った。
 「 もしも月給が上がったら   わたしはパラソル買いたいわ 」
って歌が流行った時代だ。

パラソルは女性だけでなく、父も通勤時には大きなのを使っていたが子ども心に変ってると思ったから少数派だったのだろう。
父は私の気持ちを察したのか
「日傘は健康に良いのだよ」と。
何故良いのかは説明してくれなかった。
父のは淡いベージュがかった白色の薄い生地で内側はライトグリーンの大きなものだった。

昔は日傘と言えば白だったのに今は黒が主流だ。
今日は若い人達とのお喋りで今のファッションについてもいろいろ教えて貰いながら、つい戦前のことを思い出した。
女性は勿論だが男性のお洒落も様変わりしたなと感慨深い。
それにしても楽しい日だった。