季節の変わり目に2012/10/03

恩賜御衣
十月なのに真夏日に驚いたが今日はやっと涼しくなった。
思い切って模様替えをする。
短冊は桔梗の花に、色紙は秋の結婚時に叔父さんに描いて頂いた想い出の「佳日」を。
掛け軸はここ数年仕舞ったままだった菅原道真を描いたのを見付けて懐かしくて掛けた。
台風で中秋の名月を見損なった残念さが尾を引いていたのだろう。
義母が結婚したとき実家から持って来たと聞いた覚えがある。

窓の簾や扇風機も片付けてスッキリした。
一段落して絵を眺め、上の方の詩を読むうちに
「これって季節遅れじゃないの」
八月か九月中でないと可笑しい。
久しぶりに目にして喜びすぎたみたいだ。

ま 私独りが楽しむだけだもの あと半月くらい眺めてから掛けかえよう。
落款の横の明治に続く干支は讀めないが昔の日本画は観ていて飽きない。 
ブルーや朱色が今も鮮やかだ。

明治27年生まれだった義母の想い出に暫く耽った。

添付した詩の部分か暗いので補足です。
  去年今夜待清涼
  秋思詩篇獨斷腸
  恩賜御衣今在此
  捧持毎日拜餘香
  
  (去年の今夜 清涼に待す
   秋思の詩篇 獨り斷腸
   恩賜の御衣は今此こに在り
   捧持して 毎日餘香を拝す)

菅原道真が時平の讒言にあって、大宰府に流されたときに詠んだ詩。

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