物憂い日2012/10/01

何を見てるの
昨夜の台風は一時テレビが中断するくらい強風が吹き荒れた。
早めにベランダの飛びそうな物は室内に入れて植木鉢も陰に纏めておいたが心配で何度もガラス越しに確かめる。
でも以前住んでいた家のように庭の大木が折れないか、日本瓦が飛ばないかしらなんて心配しなくていいだけ有り難い。

それでも気になって数独をやりながら夜更かししたから今朝洗濯物を干した後はうつらうつらして過ごしてこの時刻になった。
「役にたたない日々」状態だなと自嘲気味になる。
一緒に借りて来たもう一冊の本は興味の持てない世界だった。

ふとパソコンの中の古いファイルの中から見付けた犬と猫の写真に思わず自分を投影してしまう。
彼らの目線の先に何が有ったのだろう?

あっという間に夕方だ。
ぼ〜っと物思いに耽っている時間が勿体ない。
ん まあ 調子の出ない日も有るよ と自分を慰めた。
甘いなぁ。

これをアップした後で思い付いて女学校の時の友達に電話した。
一ヶ月ぶり位かな。
何てこと無いお喋りしてすっかり元気になり彼女も喜んでくれたみたいで嬉しかった。

「アリス」の本(続き)2012/10/02

三者会談
整形のリハビリに行く。
出掛ける前に先日書店で貰ったカードの登録をしてないことに気が付いて慌てて裏面の細かい文をルーペで讀みながら何とか済ました時はもうバスの時間ギリギリだった。

何故か整形医院の火曜日は空いていて直ぐに呼ばれて早く済んだ。
月初めだから銀行に寄ってから書店に回る。
場所がアチコチだから結構歩く。
ま これだけ歩けるようになった事を感謝しなくては。
街路樹やその足元の小さな植え込みに秋が忍び寄っていた。

書店に寄ったのは先日買ったアリスの文庫本を讀んで、もう少し踏み込んだのを捜したかったから。
もう今度描く絵とは関係ない感じだ。
またお店の方に希望を話すと、そういうのを集めたコーナーが有りますからと案内して下さった。
児童書の場所なのにアリス関係の本が十冊以上有って結構大人向きだ。
最後の二冊で迷ったが結局
「不思議の國の”アリス” ルイス・キャロルとふたりのアリス」
               求竜堂グラフィックス
に決めた。
物語の誕生から著者の生い立ち、アリスの原風景、アリスに魅せられた画家たち・・・・盛り沢山の内容だ。
因んだ風景や挿絵も豊富でワクワクしてしまう。
親身になって一緒に捜して下さった若い女性の店員さんに感謝、彼女も芯からの本好きらしく詳しかった。
お礼を言ってレジに持って行くと今朝登録してきたばかりのカードもすんなり使えた。

これを書きながら本を開いたらページいっぱいの絵のなかで樹の枝に踞って嗤うチェシャ猫がアリスを見おろしている。

季節の変わり目に2012/10/03

恩賜御衣
十月なのに真夏日に驚いたが今日はやっと涼しくなった。
思い切って模様替えをする。
短冊は桔梗の花に、色紙は秋の結婚時に叔父さんに描いて頂いた想い出の「佳日」を。
掛け軸はここ数年仕舞ったままだった菅原道真を描いたのを見付けて懐かしくて掛けた。
台風で中秋の名月を見損なった残念さが尾を引いていたのだろう。
義母が結婚したとき実家から持って来たと聞いた覚えがある。

窓の簾や扇風機も片付けてスッキリした。
一段落して絵を眺め、上の方の詩を読むうちに
「これって季節遅れじゃないの」
八月か九月中でないと可笑しい。
久しぶりに目にして喜びすぎたみたいだ。

ま 私独りが楽しむだけだもの あと半月くらい眺めてから掛けかえよう。
落款の横の明治に続く干支は讀めないが昔の日本画は観ていて飽きない。 
ブルーや朱色が今も鮮やかだ。

明治27年生まれだった義母の想い出に暫く耽った。

添付した詩の部分か暗いので補足です。
  去年今夜待清涼
  秋思詩篇獨斷腸
  恩賜御衣今在此
  捧持毎日拜餘香
  
  (去年の今夜 清涼に待す
   秋思の詩篇 獨り斷腸
   恩賜の御衣は今此こに在り
   捧持して 毎日餘香を拝す)

菅原道真が時平の讒言にあって、大宰府に流されたときに詠んだ詩。

読書雑感2012/10/04

ヨットで賑わう浜辺
借りた本、購入した本は必ず終わりまで讀む。
題名にひかれて図書館に予約をして忘れた頃届いた「二流小説家」は予想に反して陰惨な世界に辟易した。
それに分厚い。 細かい活字で埋め尽くされたページ数を見て溜め息がでる。

それでも昨夜の十時ごろに読了。
読み進むうちに人生の哀感、悟りのようなものも感じる。
懐かしいミステリ作家や主人公がさりげなく出てくるのも嬉しい。
これで解決して終わりかと思えばまだ発展が有るし、主人公の二流小説も途中に挿入されていて堪能する。
複雑なのに解り易いのは作者の力量なのだろう。
不思議と読後感は最初に思ったより爽やかだった。
でも次作には手が出ないかもしれない。
歳のせいだと思う。

朝、起きた時は曇っていたが澄んだ青空が広がって空気が爽やかだ。
こんな空の下で海辺はヨットやサーフィンを楽しむ若者で賑やかだったなと昔のスケッチを見ながら思いを馳せた。

いろいろ有っても2012/10/05

ハナミズキにもう赤い実が
昨晩、
「そろそろ寝ようかな、明日はアトリエの日で早起きしないといけないから」
とテレビドラマの最後の方を観ていたら眼が可笑しい。
久しぶりの閃輝暗点だった。
横になって30分で収まって入浴して寝た。

今朝は何時もより早く起きて身支度をする。
朝食を取っていたら又、閃輝暗点。
「いい加減にしてよ。 30分待ったら電車の時刻ギリギリじゃん」
内心悪態をつきながら薄目で出掛ける用意をした。
感心に半時経てば必ず平常に戻る。
今日から新しいモチーフ、それもアリスだもの 絶対に休みたくなかった。

行って良かった。
今回はアクリル絵の具にしたから思い切って筆が走る。
楽しかった。 
後3回で仕上げる予定だが一回目は後で修正出来ると思うから子どものように気侭に感情をぶつけられる。
問題なのは構図だけだ。
可愛い兎を中央に。
卯年の私はやっぱり思い入れが有る。

展覧会と昼食のお誘いは残念だったけれど体調に自信が無くて断って帰ることにした。
途中、ストアに夕食の買い物に寄ったら低周波?電気治療の宣伝中だったので30分ほど腰掛ける。
友人からも薦められていたのだけど恐がりでもう一つ気乗りがしなかったのに疲れていたせいか坐って気分が良くなったみたい。

昨日からの閃輝暗点は読書とパソコンと数独の夜更かしが続いたせいかなと反省する。

今日は早く寝ます。