絵と私2012/06/21

昔描いた油絵
前に住んでいた古い日本家屋と違って白い壁面が多いから矢鱈と絵を掛けている。
先日家人が来てくれた折に一部掛け替えて貰った。
年々こういうことが億劫になっている。
その一枚、十数年前に描いた絵だが自分で気に入ってた静物画を久々に眺めて感慨深かった。

年を重ねれば一直線に上達して行くものではないとつくづく思う。
何時まで経っても未熟で思うように描けなくて歯がゆいけれど、描いたときの想いが伝わって来てその時々の自分がいとおしくなる。
甘いなぁ。

子どもの頃からバレー、日舞、習字などなど通わせて貰ったけれど自分で希望したわけでもないから中途半端で終った。
ピアノなんて最低だったな。
女学生になると初めて母が真面目な顔で
「何か一つ始めなさい。 何がいい?」
と聞いてくれた。
油絵に興味があったが姉がもう大きな公募展に入選して騒がれていたので
「日本画が習いたい」
結構意地っ張りだったのだろう。
戦争や早めに進学して家を離れたので三年くらいしか教われなかったのが残念だ。

念願の油絵が習えるようになったのは還暦過ぎてからだ。
その時一緒に始めたパソコンとともに今の私に潤いを与えてくれている。