誕生日2012/05/06

誕生日
85回目の誕生日。
去年は退院前日で慌ただしく誕生日どころではなかった。
それを機に誕生祝いはもうしないと決めて家族にも告げた。
ささやかな贈り物も送る気力が出ず、自分の年齢も考えた。

それなのに孫娘からは心の籠ったプレゼントを貰った。
私の一番喜ぶ品を選んでくれてて、この我が侭な私のことをよく解ってくれているなと嬉しかった。
家族が手作りのご馳走とケーキを持って来てくれて楽しい時間を過ごす。 
美味しかった!
ケーキにさしたロウソクは8と5の数字の形をしていてその洒落たアイディアにも感心する。

表す形は夫々の流儀だが家族全員の愛情に包まれている幸せをつくづく感じている。
後悔だらけの親だった反省をこめて。

夕方激しい雷雨になり通り過ぎた後に虹が出て見蕩れる。
忘れられない誕生日になった。

ドライフラワーを水彩で2012/05/07

ドライフラワー(水彩)
昨日は素敵な誕生日だった。
お赤飯に季節感溢れたバラエティに富んだご馳走を戴きながらのお喋りは独り暮らしには最高の時間だ。
治り切らない風邪が移らなかったかしらと心配だ。

昨晩、絵の教室は用心して休む電話をしたらもう時間外で通じなかった。
今朝起きたら気分が良くて思い切って出掛けることにした。
ドライフラワーの水彩の続きを描く。
昼食をはさんで正味3時間余り、何とか書き終えた。
思い切って来てよかったな。
描き終わった絵を離れて眺めると問題点はいろいろあるけれど、次回に頑張ろう。

もう初夏の陽気で汗ばみながら帰宅して携帯を覗いたら遠くのマゴからのお祝いメッセージが昨日届いていた。
マナーモードにしたままで迂闊だった。
ほんと時代についていけなくなってて情けない。
一歳年取ったのだからもう少し勉強しなくちゃ。

衣替えの時期に2012/05/08

花壇で
急に暖かくなった。
初夏の陽気に不精していた衣類の入れ替えをする。
着る機会も無かったスーツやコート、分厚いセーターをケースの夏物と入れ換えながら厭になって来た。
半年前だって随分整理したのにまだ余分なモノが多い。
今回は考える気力が無くてただ入れ換えただけだけど、恐らく大半はもう着ないだろうな。

流行は度外視しても年齢に合わなくなっているし、お洒落をしての外出の機会もなくなった。
思い切って処分出来ないのは戦時中に布や毛糸が如何に大事で工夫して作りなおした経験が忘れられないからだろうか。
心の何処かに今の繁栄が何時崩壊するかもなんて馬鹿らしい考えが抜け切らないのかもと疑いたくなる。
「勿体ない」の刷り込みは理屈では割り切れない。

おまけに厄介な想い出が付きまとっている。
思い切って捨てればスッとするわよと言われても折に触れて後悔することが多いのだ。
出家する心境が少し判るような気がして来た。

煩悩からそろそろ卒業してスッキリした生活に切り替えたら清々しいかも。

何だか毎年同じことを言ってるみたいだ。
そのうち本当にやりました! と書いてみたいものだ。

何となく読書2012/05/09

芍薬(油彩)
ボ〜ッと過ごしてもう夕暮れだ。
友人の電話の声だけが嬉しかったな とこんな日も。

徒然に本を一冊讀んだ。
 「まともな人」 養老孟司著 中央新書
何時買ったのか内容も覚えていなくて、たまたま書棚で目についたからだが色々考えさせてもらった。
2001〜2003年に中央公論に連載されたものとあるので評されている事柄は古い。
こういうことも論議されていたな と懐かしく讀みながら偉い方は主義主張、是非がはっきりしてるなあと当然のことに感心する。
比べる気もないが私など曖昧模糊の塊みたいだし、殆どは同感しながらよく解らない部分も有る。
考えさせられるから本を読む価値があるのだろう。

讀んだ筈の本の内容を奇麗に忘れていると本の処分は無理だな。
その日の気分で讀みたい本の傾向がまるっきり違うし。

念願の時間長者になったのだもの好きな本に出会いたいな。
古典を読み返す気力と時間はなさそうだから新しい本を探しに行こう。
独りで居ると情報に疎くなって困る。

スケッチ2012/05/10

五月のスケッチ(アクリル)
五月晴れには程遠い不安定な天候が続いている。
今日も予報通り雷がなりだした。
午前中に買い物に行って来て正解だったな。

前のアトリエに通っている頃は春秋のスケッチ会が楽しみだった。
捜したら何年か前の新緑を描いた絵が出て来て懐かしい。
アクリル絵の具を持って行って直ぐに乾燥して描き難かったのは誤算で苦労したことを思い出す。

先日の友人の電話では今月も行くそうだ。
はやく参加させて貰えるようになりたい。
一人でこつこつ描くなんて私には無理だとつくづく思うようになった。

絵を描き始めた頃は縁側から見える海や対岸の景色、庭の何気ない草木や花々をスケッチするのが楽しみで夢中になっていた。
古い家で汚れることも気にしなくて良かったからかな。

暫く病気で描くことから離れて迷いがでてきたようだ。
ほんとうに自分が描きたい絵はどんな絵なのだろう?
自分が好きだなあ って思えるものを描けるようになりたい。
一生無理かも。
でも 描き続けていれば方向が見えてくるような気もする。