アガサ・クリスティのこと2011/10/15

雨上がりの路上のアクセサリー
雨が止んだので近くの図書館に予約していた本を受け取りに行く。
 「アガサ・クリスティを訪ねる旅」 平井杏子著
                    大修館書店
私にとってミステリの原点は彼女だ。
50代、子離れした頃にふと書店で手にした文庫本にすっかり魅せられて次々と読みあさった。
その後外国のミステリのシリーズを次々讀み、現代のはシリーズの新刊が出るのを楽しみにしていたものだ。
我ながら熱中するタイプだなと笑ってしまう。
何年くらい続いただろう、あまりに刺激的な現代の外国作品についていけなくなって何時とはなしに読書の方向が変わって来た。
年齢のせいもあるような気もする。

それでもポアロとミス・マープルは今でも特別な存在だ。
眠れない夜には幾冊か選んで枕元に積み懐かしく読み返すし、古い映画をテレビでやっているとつい観てしまう。
今巻末の彼女の年譜を見ると
 1976年1月12日 死去 享年85歳
とあった。
あの日の新聞報道は覚えているのに時の過ぎ去るのは早いものだ。

この本の副題は「鉄道とバスで回る英国ミステリの舞台」とあるから本当は旅行すれば楽しいだろうな。
100歳の方に笑われそうだけど今の私には無理、せめて読んで想像で補おう。 
パラパラめくると見覚えの有る著書の題名が次々出ていて嬉しい。