8月15日に想うこと2011/08/15

記憶の断片
8月の6日と9日は被爆され亡くなられた方々のことを思い、15日にはあの戦争で犠牲になられた310万余の御霊に黙祷を捧げる。
その絶対忘れられないと思い込んでいた記憶も年々霞んで来た。
正午のテレビでの「全国戦没者追悼式」の中継は5分で終った。

一昨年と去年のブログには当時の思いや玉音放送、灯火管制解除でほっとした想い出を綴っている。
今年は地震と原発事故のニュースで66年前の想い出は心の奥に沈み込んで行ったようだ。

断片的に思い出されるのは敗戦の日は終戦の日でもあり、もう空襲に怯えることは無くなって死の恐怖が遠のいたことの安堵だった。
何も先のことは判らない。 敗戦を初めて経験するのだから未知の恐怖は有ったが両親がいてくれたお陰でどこかに安心感があった。

終戦の日を境に日本は明治維新と同じくらい機構や考え方が180度転換する。 貧乏でも若者には希望の持てる時代になった。
8月15日は鎮魂の思いとともに複雑な気持ちも混ざる記念日だが年々過去になって行く。