梅雨の頃の想い出2011/06/19

二昔前に描いた紫陽花
梅雨の時期、校庭でドッジボールも縄跳びも鬼ごっこも出来ない昭和初期の小学生は何をして遊んでいたかしら。
ゲーム機も携帯も無かった時代だ。

思い出すのは、ガラスの小さな平たいオハジキを机の上で人差し指で飛ばしたり。 これにはいろんなルールが有ったけれど忘れた。
二人で歌に合わせながら両手をいろんな形で叩き合う遊び。
「夏もち〜かずく八十八夜〜」と数合わせの歌?とが有ったように思う。

壁際に1列に並んで紅白の鉢巻きを前に突き出した両手に軽く載せて一人が片手でその鉢巻きを切る様な形で下に落としたら勝ちで次の子の前に移動する。 払い落とされる前に鉢巻きを握ったらその子の勝ちで隣の子に挑戦。 負けた子は最後尾につくから延々と続いた。 書いてみると大して面白くもなさそうだけどキャアキャア楽しんだっけ。
男の子達は結構走り回って暴れていたけれど職員室は遠かったし、何かおおらかで叱られることも無かった。

その頃には珍しく大きな雨天体操場があったけれど、体操の時間とイベント用で自由に遊べなかった。
梅雨に関係ないけど時々そこで映画上映があって、1年生の時に天然色の文化映画を見て感激した。
トーキーをを初めて見た時は不思議で解散した後で一人そおっと幕の後ろを覗きに行ったのを覚えている。
この雨天体操場は昭和13年の阪神風水害の時も平成7年の大震災の時も町民の避難所になった。

家に帰れば塗り絵や着せ替え人形を作ったり、ま 外に出られない日は大抵本を読んでいたけれど。
雨の中を友達が遊びに来てくれるとお座敷の真ん中に重い蓄音機を運んで童謡を掛けたりした。
真四角な箱で蓋の裏にビクターの犬が聴いている絵が描かれている。 回っているレコードの上に針を降ろすときは緊張した。
何枚か掛け替えると音楽がスローになってきて慌てて箱の横に差し込んだハンドルを凄い勢いで回すと徐々に元に戻る。
歌を聴くよりその方が面白かった。

今の子どもは雨の日は何をして遊ぶのかな。