義母の命日2010/09/02

義母の命日、昨日榊を買い損ねたので朝近所ののストアに行ったが無い。 近くのホームセンターに行ったら傷んだのが4束だけ残っていた。 レジの女性も「これは酷いですね」と言ってくれたがもうもうこれしかないらしい。 猛暑のせいだろうか。
申し訳なくて白菊を買い添えた。 神道ではお花は供えないのだけど仕方ない。

神棚の扉を開けて義母の白木の位牌を全面に出して、洗米、塩。お水、お神酒と両脇に榊を供えた。
でも何だか淋しくて、義母の大きな写真額を下ろしてリビングの夫の写真の傍に置き白菊と果物を前に置いてしみじみ眺めた。
静かに微笑んで美しい! 賢くて優しくて強い義母だった。

夫とお見合いした時に気に入ってくれたのは義母だったし、結婚してからも、何時も私を立てて可愛がってくれた。一回も厭な事を言われた記憶が無い。 我慢してくれていたのだろうな。
私は甘え切っていた。
古い家柄の昔話、親戚のこと、仲の悪かった夫婦間のこと、夫の子どもの頃のことなどなど イッパイ話してくださった。
義母と話していると楽しかった。
嫁と姑は絶対に仲良くなれないと言うのはウソだと思っている。

私たちが結婚する5年前に義父は亡くなっているからどういう方だったかは知らないが、義母は初恋の人がいたのに祖父の遺言で気に染まない結婚を強いられたそうだ。 
息子の結婚を見届けて半年ほど同居した後初恋の歯医者さんと再婚した。 何年かして私たちも転勤で義母の家の近くに引っ越したので気軽に行き来出来た。
再婚した相手の方は穏やかな素敵な方だった。

病気が解った時はもう全身に転移していてどうしようもなく、丁度夏休みの子ども達を夫と義姉に見てもらって私は病院に詰めていた。 義母の希望でもあったが私自身がどうしても看取りたかった。感謝の気持ちも有るが何より義母が好きだったから。

臨終のときは哀しかった。 隅で泣きじゃくった。
享年71歳。 若かったのに。

書いているうちに想い出がいっぱいで涙ぐんでしまう。