バナナ2010/05/27

バナナのある静物
毎朝バナナを欠かしたことがない。
栄養だけ考えているから一番安いのを買ってくる。
昨日近くのストアで買って、今朝皮を剥いて半分に割ったら芯が真っ黒! 5ミリくらいの太い線状に腐った感じだ。
80年間バナナを食べてきたが、こんなの初めての経験だった。
果物って普通は熟れすぎてもこんな気持ちの悪さはない。
房の残り4本も縦にナイフで切って見たら、少し黒ずんでいる程度だった。 気にしないで食べていたかもしれない。
最初に悪いのにあたって良かった。

バナナは青いのを輸入して成熟させると聞いている。
原因は解らないが、買ったお店に行き担当者の方に見せると
「ではお取り換え致します」
「同時に入荷したのは条件が一緒かもしれないから違う種類にしてください」
少し高いのにして差額を払おうとしたら
「結構です。申し訳有りませんでした」
クレーマーになったみたいでチョット嫌な気分だった。

子どもの頃は台湾が日本の領土だったせいか知らないが、バナナの叩き売りを路上でよく見かけたな。 威勢のいい小父さんの口上が面白かった。
敗戦前後は勿論全然見ることはなかったが、ようやく物が出回ってきた昭和30年代でも、まだバナナは高価で、子どもたちの憧れの果物だった。
ベルリンの壁崩壊以前の東ドイツでも入手困難だったと当時聞いた。

今は果物のなかで一番安いのじゃないかしら。
私はその変遷を見てきたわけだ。 でもいつ頃から日本人はバナナを食べだしたのでしょう。 江戸時代の庶民は食べたこと有るのかしら。
(バナナの絵を添付しようと探したら、こんなのが1枚だけ有った)