誕生日のことなど2010/05/23

私の子どもの頃には誕生日に特別にお祝いしたりプレゼントを貰う習慣はなかった。小説では読んだが外国の習慣だと思って何の不満もなかった。
末っ子で目立つことが苦手だったから主人公には絶対なりたくなかった。

だのに 母は突如として何の相談もなく
「お誕生会するからお友達に来てもらいなさい」
それが毎年じゃないのだ。
小学2年、5年か6年の時、女学校3年くらいの時の3回だけだった。
そもそも小学校では皆が友達なのに選んだり出来ないじゃない。
結局母も知ってる学級委員をしてるような子を誘って10人ばかり来て貰った。 プレゼントなどは一切無しだ。
ばら寿司とチョットしたお菓子を出して、母が「ひろすけ童話集」を読み出したら、皆は縁側から覗いていた子犬に夢中になって私と大人しい男の子の二人だけ母の朗読に付き合った覚えが有る。
小学5年生のときはクラスの級長してる子が取り仕切ってくれたので助かった。  
ほんと こういうの苦手な子どもだった。

女学生になってからは物資が不足してきた頃で、手製のお寿司とお萩を、美味しいって喜んでくれた。
何十年経ってのクラス会で友人から「あの時は楽しかった」と言われてちょっと不思議な気持ちだったな。

実は少し前に83歳の誕生日を家族から祝ってもらった。素敵なプレゼントも貰った。 今は素直に家族の気持ちが嬉しい。
でも子どもの頃特にお祝いをして貰わなくてもhappy homeだったと両親に感謝している。

因に83歳になったが、自分の歳を特に意識して愕然としたのは82歳の時だったからタイトルは当分変えない。