老舗の品格2010/05/19

油彩(F6)
整形医院に行く日だったので、ついでにデパートへカード解約の手続きをしに寄った。
解約する気になったのは、今のデパート事情で大手同士の業務提携などが有り、カードの契約内容が変わって、微々たる買い物しかしない私には会費払うだけのメリットが無くなったからだ。

なんだか淋しい。 義母が生きていたころは進物はこのデパート、それも東京の本店から送る という拘りが強かった。
姉もお肉はここの地下の食料品売り場のものでないと と昔は言ってたっけ。
時代の流れに感慨を覚える。

店内に入ってから
「折角のカードだから最後に夏の靴を買おう。」
履きやすい靴はアトリエで油絵具を付けてヒドイ状態だ。
去年の秋買った時のデータを出してきてくれた。 あれこれ相談に乗ってもらいシルバーグレーの他所行きと淡いベージュのスポーツタイプとの2足を購入。 パソコン関係以外の買い物は久しぶりだ。
うん これで もう靴は一生持つだろう。

それから カード関係の受付に行き希望を伝えた。
止めるので こちらは少々忸怩たる思いが有ったがとても丁重な応対だった。
「貯まったポイントはどうなさいますか?」
「えっ そんなの有りましたか?」
「お便りに書かれていたと思いますが」
興味がないから読んだことがなかった。
「こちらで 電話でお調べできますが・・・」
電話して貰い、代わって個人情報を伝えて330ポイント貯まっていることが判った。
出直してくる気になって電話を切ったら
「ここで賞品お申し込みになれますし、その後で解約のお手続きもなされます」
それから賞品のカタログを。 私が小さい字で見えないと言うと300ポイントの品を捜して赤丸を付けて説明してくださった。
再度電話でキッチンタイマーを頼み、解約手続きも簡単に済んだ。
感謝感激だった。
礼儀正しくて、マニュアルじゃない行き届いた親切さに人柄を感じた。
若い方だったけど、やっぱり老舗の品格かなあ。 

良い流れになって繁栄して欲しいと建物を振り返りながら思った。