お喋り2010/05/10

楽器
電車には殆ど一人で乗るのだが、美術館へ年上の友人と連れ立っていくことがある。 30分ほど乗っている間、ずーっとお喋りに夢中になって、それがまた楽しみなのだ。無論片隅のシルバー席で小声だから周囲に迷惑かけてるとは考えてもいなかった。

先日アトリエに行く途中、30分ほどいつもの電車に乗った。
始発の駅から終点までだから、うたた寝することにしている。 その日は朝早く起きるから貴重な休息だ。
3人掛けのシートに中年の女性が二人隣に座ってお喋りが始まった。 大声ってわけじゃないけど、一人が甲高い声で頭に響く。 その方が専らリードしてお相手は大人しく感心したように相づちうっている。 
いやでも聞こえてくる話はン千万円の時計をプレゼントして貰ったとか、その時だけはチラット横目で見た。ブランドに弱いから
金ピカの時計だなと思っただけだがン千万円は聞き違いかもしれない。
暫くするとどこのストアはお魚が安いという庶民的な話題になっていた。
決して聞き耳立ててた訳じゃない。 聞こえないように苦心していたのだ。
私の耳は子どもの頃から悪い。 加齢とともに或る波長に苦痛を覚えるようになった。 甲高い音と低い地鳴りのような音を聞くと気分が悪くなる。
個人的事情だから相手のお喋りを非難する資格はない。

しかし満員になって席替えも出来ず、始発駅から終点までその二人の会話は途切れることがなかった。  疲れた。
今度からは耳栓を携帯しょうと決意。

反省した。 友人と楽しんでるお喋りも もしかしたら迷惑かけているのかも と。