2010/05/09

ポピーが今アチコチで
母 という字と響きからは いろんなイメージが限りなく湧いてくる。
母なる大地 包み込んでくれる温もり 子を守る強い母。
敗戦直後には 実話に基づいた「岸壁の母」の歌が流れた。

自分が母になるときは緊張したなぁ。
末っ子だったから小さなこの面倒をみたことがなかったし、第一欠陥人間なのを自覚していたから、生まれてくる子どもに申し訳ないとビビった。
松田道雄(記憶あやふや)氏の育児書を何度も読み、婦人の友社から出ていたベビー服の作り方を参考におむつから肌着、ベービー服を手縫いした。 そういう時代だった。
それは楽しかったが子育てする自信は皆無。

生まれた我が子を初めて見たときは、なんだか新しい人生を踏み出したって感じで眩しい世界が開けた。
1か月ほどしてからだったろうか、家で一人我が子を膝に乗せて顔を観ていると眼が合って、ニコっと笑った! 初めての笑顔だった。 可愛かった! 初めてのコミュニケーションに気が付いたら私は泣いていた。
とめどなく涙が溢れてくる、予想していなかった感激だった。

親なんて言うのは、ことに私などは愛情だけは有っても理想的な、感謝されるような子育ては無理だ。 思惑の違いがあったり、反抗期を乗り越え 子どもは自分の力で大人になっていく。 反面教師も得るところはあっただろうと自己弁護。

立派に育ってとっくに自立した子どもたちを見るにつけ
「立派な人間になってくれて有難う! 不手際でごめんね」
子育ては 親が楽しみをイッパイ貰い いっぱいベンキョウさせてもらうものだと痛感した。
よそ様の母はもっと立派だと思う。

「母の日」って感謝されると 凄く嬉しい!
  あなたたちの方が数倍立派で感謝するのはコチラよと思いながら。