昔の流行語2010/03/17

果物のモチーフ(油彩)

私の生まれた昭和2年は、モガ・モボ全盛時代と聞いた。
若い層に洋装が定着し始めた頃の、モダンガール・モダンボーイの略だろう。

 因みにその年は「白ぐるみの赤ちゃん服人気」とあった。  道理で私の写真館で撮った初めての写真は、白い毛糸のレース編みのべ^ビー服を着せられている。

4~5歳になってから、古い雑誌にモボ・モガの字を見つけ、父に質問したら、珍しく「大きくなったら判る」とはぐらかされたのを覚えている。 別にいかがわしい言葉じゃなかったのに。

姉が女学生だった頃(昭和12~3年ごろだったかな)彼女たちの間で凄く流行った言葉。
シャアー  シュウー 
 シャアー は、洒落てるの意
 シュウー は、醜 だ。
「その マフラー  シャー 」
シャーは、服装、小物など なんでも褒めるときに使う。
シューは 言動にも批判的に使われた。
イントネーションも シャーは華やかに語尾が上がるが
シューは小声で 吐き捨てるように。

小学生だった私は、姉が家でも盛んに使うのを聞いてるだけだったが後年女学校に上がった時、まだその言葉は受け継がれていて陰で使った。
通った女学校は、強制された訳じゃないけど、言葉遣いは標準語で、ハシタナイ言動は出来ない雰囲気だったから、こんなチョッとした流行語を囁くだけで嬉しかった。
 (今は土地の言葉は好きで親しみをこめて、かつてのクラスメートとは阪神間言葉で話している)

あれは神戸だけの流行語だったのかしら? 発祥は神戸女学院だと後で聞いたけど。