昭和初期の風邪対策2010/01/18

昭和初期の吸入器

昔も冬になれば風邪はつきものだったが昭和初期には健康保険もなかったから医者にかかる人は少なかった。
子どもたちは首に包帯状の脱脂綿を巻いたりして登校してきた。 
熱がでれば火鉢で部屋を暖め,薬缶を載せて蒸気を出し、水枕と氷嚢で頭を冷やし熱が下がるのを待つのが普通だったようだ。

風邪が流行り出すと毎晩、吸入器の前に座らされた。
茶の間のちゃぶ台の上に据えられた吸入器の前で口を開けて薬の入った蒸気を吸う、いや吸うというよりは浴びてるだけなのだが。

アルコールランプの旧式なものだった。  小さなコップに入った薬の液が早くなくならないかと待つ時間の長かったこと!
退屈な行事だったのでよく覚えている。

でも何だか懐かしいな。 今は加湿器は使っても吸入器まで使う方は少ないでしょうし電化してコンパクトになってると思う。