朝食今昔2009/11/09

ママー 邪魔しにくるんだから〜

子どもの頃(昭和初期)の朝食は和食だった。どこの家庭も同じだったはずだ。
お茶の間の真ん中の卓袱台を囲んで家族が揃う。父母は長火鉢を挟んで座り子どもの席も決まっていた。 
ねえや(お手伝いさんの愛称)はちょっと離れて箱膳で、みんなのお給仕をしてくれた。 今思うと私なんか姉より慕っていたが差別と言われても仕方の無い習慣だった。
ご飯はお釜からお櫃に移され、子ども達は何杯も「お代わり」をしたものだ。 大きなお鍋いっぱいのお味噌汁は父の山奥の本家から送られて来る自家製の赤味噌だった。 生卵と海苔の佃煮、おこうこ、干し魚がついていたかなぁ。
私はこのお味噌汁の匂いが厭だった。今でもあまり好きじゃない。
父だけは胃弱だからという理由でパン食だった。羨ましかったな。
その反動か結婚して以来はずーっと朝はパンとコーヒーだ。
もっとも日本中殆どの家庭がそうなってるみたい。

昔昔の、大きな柱時計とラジオが置かれた薄暗い畳敷のお茶の間に家族が揃って湯気の立つお味噌汁と熱々のご飯を食した光景は
家族の温もりと落ち着きに満ちていた。
今は今の家族の温もりが有るのだからどちらが良いというつもりは無い。

現在の私の朝食はまことにシンプルだ。
野菜ジュース150cc, 豆乳パン1個にチーズ挟んで40秒チン、プルーンエキス大さじ1杯、バナナ1本、気が向けばコーヒーか紅茶。 あとはサプリメントと薬。
それを連ドラ見ながら食べている。 不満はない。