靴今昔2009/11/01

額のある静物 (靴には関係ないけどクラシックな雰囲気で)

子どもの頃住んでた町で靴屋を見かけた記憶が無い。
履物店は有って綺麗な草履や、男性用の黒い鼻緒の大きなのから子供用の可愛い下駄まで揃っていた。
昭和初期には大人の女性の洋装はまだ珍しかった。
子どもはお正月以外に着物を着る事はなかったが。
子ども達が普段履いていた運動靴、あれはどこで売っていたのだろう。

革靴は他所行きで暮れが近づくと母に連れられて下町の靴職人さんの家に注文に行く。 軒の低いしもた屋の土間で広げた紙の上に足を乗せて鉛筆で足形を取って貰った。 
1週間ほどするとピカピカの黒い革靴が届いて下駄箱に大事に納められた。
女学生になると革靴も決められていたが同じ職人さんに頼んでいた。
あのころもデパートには既成品の靴売り場が有ったのだろうと思う。

靴を誂えた昔を思い出したのは、今日靴を買いに行ったからだ。
脚腰の痛みを治すには筋肉を丈夫に、それにはウオーキング、そのためには良い靴を! という流れで薦められて専門店に行った。 
そこで何十年ぶりかで足を計ってもらった。
計測器の中に足を入れ、綿密なデーターが記録され、それに合うウオーキングシューズを試着して、歩き回って具合の悪い所を中敷で調整する。 昔とは大違いだ!
歩いては不具合な箇所を訴え、何と2時間かかった。 足もあちこち変形してるから若い女性の店員さんの努力に感謝。

さあ 明日からウオーキングの真似事の散歩を始めよう!

おむつ2009/11/02

水面に映った秋空
新聞購読復活の二日目の夕刊に「つけて楽しく300種・おむつのファッションショー」の記事があった。
写真を見た時は、何もそこまでやらなくても って感じたが、こういう状態になるまで生きていたくないという高齢者の意識を改革するには必要な演出なのだろうと思い直した。

我々以上の世代にはおむつに抵抗感というか、情けない、恥ずかしいと思う人が多い。特に男性にその傾向が強いと感じる。
それより前の時代は、歳とれば当然の事と受け止めて女性は古い浴衣でおむつを沢山作って押し入れの奥にしまっていた。無論夫の分も含めて。 まあ 当時は長命な人が少なかった。

TVのおむつのCMを見ると、持って回ったような感情を抜きにして機能の良さだけをアピールできないものかと思う、赤ちゃんのおむつや生理用品のCMとはちょっと違ったものを感じるのはこちらの偏見だろうか。

私は、年齢に関わらず身体機能に不具合が生じれば対策を考えれば良い、車椅子であろうとおむつであろうと人間の尊厳に全然関わりない事だと思っている。
偶然、昼間に同年代の友人とこの話をして共感したのだが、お互い脳だけは最低限でいいから正常でいて欲しいねと。
あくまで願望だが、実感こもっていた。

コメント欄2009/11/03

このブログ始めてもう5ヶ月近くになるのに不勉強で未だに良く解ってないことが多くてご迷惑おかけします。
コメント戴くととっても嬉しく励みになります。 感謝!

ところが今日、コメント欄に投書戴いたのに反映されないので、よく読んだら一つの記事へのコメントは10個までなんですね。知りませんでしたあ。
申し訳ないですがコメントしてくださった方、他の空いてるとこにコメント入れ直してください。 お手数おかけしてごめんなさい。
 (ここも語らいの輪が広がると嬉しいです)

         以上 事務連絡でした。

前回のコメント欄ー訂正2009/11/03

ご指摘いただいて、サポートセンターに電話で教わりました。
設定のところで勘違いをしてまして、コメント数最大に設定仕直しました。 50件ですから思う存分お書きくださいませ。

 ご指摘のコメント、ほんとうに有り難うございました。

 Asahiネットのサポートの方 親切です!!

明治節2009/11/03

湘南の海の向こうに見える冬の富士山
今日11月3日は明治天皇のお誕生日。
昨日の小雨の陰鬱な天候に引き換え、今日は雲一つない青空が広がった。
昔から11月3日は晴れ日と言われお天気が良かった。
子どもの頃、この日に雨が降ると世の中に異変が起こると聞かされた覚えがある。
太平洋戦争が起こるころだったかに雨天だったかすかな記憶、これは記録調べると判る事ですね。
ま それほど明治生まれは明治天皇を敬愛していたのだと思う。
高齢の方は昭和になってもこの日を天長節と言ってたっけ。

戦前の四大節(元旦、紀元節、天長節、明治節)には生徒は登校して式に出た。
講堂のステージの奥の扉がその日だけは開かれて厳かな幕の中央にご真影が飾られている。
先生も生徒も緊張して厳粛な式だった。
校長先生が教育勅語を読み上げるのだが、間違えて自殺したかたがあると聞いたくらい大変な事だった。
「明治節の歌」を歌う時だけ生徒は元気になる。ず〜っと俯いていたから歌う前に一斉に鼻水を啜り上げる音が響いたものだ。
他の三つの祝日の歌に比べると記憶が薄かったので古い歌集で調べた。
        明治節
一番   アジアの東   日いずるところ
     ひじりの君の  現われまして
     ふるきあめつち とざせる霧を
     おおみ光に   隈なくはらい
     教えあまねく  道あきらけく
     おさめたまえる  み代とうと

二番 三番 と続く。

明治どころか 大正も 戦前の昭和も 遠くなりにけりだ。
「文化の日」が私の中にも定着している。