読書の秋なのに2009/10/16

スタンドの有る静物

ゆっくり読書に耽る時間がない、というよりそういう気分になれない。
パソコン机の脇に本棚が有って、今横目で見ると矢鱈古い文庫本ばかり並んでる。
トルストイ「人生論」  プラトン「ソクラテスの弁明」 ヒルティ「幸福論」 パスカル「パンセ」 モンテーニュ「エセー」
もうこんなの読み返す事ないと思う。
メルビル「白鯨」上、中、下 これは忍耐が要ったなあ。

ハドソン「はるかな国 とおい昔」 この本は好きだった。 当時旧制高校だった兄が英語の授業でやってるから送ってくれと珍しく私に手紙が来て喜んで郵送した思い出がある。 そのうち読み返そう。
ルナール「博物誌」 これも好きだった。
「ゴッホの手紙」これは興味あった。

ファラデー「ロウソクの科学」 懐かしい!
小学5年生のころ、自分のお小遣いで初めて買った科学の本だった。 この本ですっかり科学が好きになった。今あるのは角川文庫だから懐かしくて後年に買ったのだろう。

この段は固い本だがその奥にはミステリー、時代小説、落語など様々だ。

書いてるうちに読書欲が湧いて来た。

文才2009/10/16

エノコログサ 又の名は 猫じゃらし
五歳歳の離れてる姉がいた。 姉は早生まれだったから学年は6年上で学校で一緒になったことはない。

絵は女学校在学中から大きな公募展に入選して地元の新聞に天才少女なんて記事になり新聞記者とも顔馴染みになった。
彼女は文も上手かった。 小学生のとき書いた桜子ちゃんを主人公にした少女小説を私も読んだ覚えが有る。
女学校の上級になるとクラスメート3人で雑誌を作っていた。
無論手書きだが 小説が幾編か、ちゃんと挿絵もついている。表紙絵が少女の友並みで雑誌名も洒落ていた。
何となく女学生になったらそういうことが出来るんだなと思っていたが私には真似出来ず仕舞いだったな。

絵も文も姉には適わないと思って育った。 
ま 別に劣等感で悩む事もなく、そんな姉を誇らしく思っていた。
女学校に入って姉と同じ国語の先生に習ったが、先生曰く
「あんたの作文は理屈ぽいんだよ」
確かにそう、情緒がない!

姉は60歳になってシナリオ教室に通いだした。
向田邦子さんに似ていると先生に言われたそうでよく選に入っていた。 放映された事はないが私も読むのが楽しみだった。

何時も姉と比べて私には文才も画才もないと思い、姉は文系(国文科に進学)私はどちらかと言えば理系かなと。

何かに付けて正反対の生活を送り疎遠だった姉妹も晩年は長電話する関係になっていたのに4年前に帰らぬ人となってしまった。