昭和に生まれて(2)2019/09/20

大昔の色褪せた写真を引っ張りだしていたら、父の中学生時代の姿が。
名前は書いてないが父の面影がハッキリと偲ばれた。

明治27年に9人兄妹の末子に生まれて、小学校んでは神童と言われたとは伯母達がよく話してくれたが身贔屓も有ったろう。
中学校も無い山村で、少し離れた街に寄宿して中学に進学。

この写真を改めて観て、詰め衿の制服でなかった事に驚く。
生前に話しを聞いて置きたかった。
その頃の風習で、長男は家や山を継ぐけれど、末に生まれれば学歴が必要と親は考えたらしい。

旧制高校を目指していたのに、卒業間際に肺結核になって一年療養して、医師を目指すようになった話しは私も聞いた。

でもアノ時代によく一年で治ったものだと思う。

私は、父が大好きで、父に育ててもらったようなものだったのに、18歳で見送ったことが未だに悲しい。