久々の読書2019/09/18

風邪で、何もする気になれず、先日近所のブックオフで求めた本を讀む。
その中の一冊、
「真実のわだつみ」学徒兵 木村久夫の二通の遺書 
          加古陽治 編 著  東京新聞
2014年に発行された本だが、発売当時のことは知らない。
何となく「わだつみ」の言葉が気になって求めた。

表紙の旧制高校の帽子姿に、若い時の兄の姿がダブる。
讀み始めたら、何と同じ旧制の高知高校の出身で何年か先輩。
大学生になってから学徒出陣で戦地に。
敗戦後、スパイ事件の加害者として処刑された。

真偽のほどは解らないが、獄中で田辺元著「哲学通論」の余白に認められた遺書に胸打たれる。
学生時代の彼にも共感する事が多い。

戦争中か、戦後間もなくだったか田辺元の哲学書は、私も夢中になって讀んだ。
もう内容は忘れたが。

この本で読む限りでは不運としか見えないが、淡々として総ての罪を被って最期を迎えている。

何だか この歳まで生きながら、まだ悟りきれない自分が恥ずかしい。
それにしても戦争は、もう絶対厭だ。

兄は旧制の高校在学中に応召、でも内地で訓練受けてる時に終戦になり、9月にはよれよれの姿で帰って来た。

京都の大学に進学し、同じ京都の学校にいた私とは街でよく擦れ違ったものだ。
お互い、友達連れだったから言葉も交わさなかったけれど。

その兄も、亡くなって10数年が経つ。