本への思い2017/08/29

いよいよ本も整理しなくてはと書棚を見ながら考えた。
処分する前にもう一度讀み直そうかな。

純文学に夢中になっていたのは10歳代から20歳代で、結婚した時に愛着の有った実家の世界文学全集と別れるのが悲しかった。
グチった訳ではないが、夫が察してくれて新しく新潮社から出た
 「現代世界文学全集」46巻?
を書店に注文してくれた。

嬉しかったな。
毎月、届けられるのを家事の合間に讀み耽ったものだ。
 「ジャン・クリストフ 1」 ロマン・ローラン
を抜き出してみると、昭和27年発行で定価参百五拾圓とある。

昭和初期に発行されたのと異なり、知らなかった新しい小説が珍しくてワクワク。
まだまだ薄給な時代だったし、彼は理系で学生の頃は一応讀んでたみたいだが、もうあまり興味もヒマもなかったのに。

汚れて擦り切れてる全集を眺めながら、懐かしさでイッパイ。
でも讀み始めて時代の推移を感じる。
字が小さいし、昔のように夢中になれない自分を感じさせられた。

年令によって興味が変遷するのかな。
それとも後退?
外国のミステリーにドップリ使った時代、易しい宇宙の解説や脳の話も好きだった。
そしてエッセーで心安らぐ。

老後にゆっくり讀もうと買い置きした世界史の全集は誤算だった。
読みたい本をその時に買うのが一番イイみたい。
ツンドクにならないよう、なるべく図書館を利用させて貰おうナンテことを思う昨今です。

無論、何をおいても求めたい本、読みたい本は別格。
手元に置いて眺めて幸せ感に浸れる本との出会いは人生の嬉しい贈り物。

添付写真の古めかしい何冊かは、子どもの頃讀んだのが懐かしくて古本屋さんで求めたものです。