花火への憶い2017/08/21

子どもの頃から花火が大好きだった。
3歳違いの兄と庭で線香花火やシュッと色とりどりの光が走るのに夢中だった。

父母と姉は、お座敷の灯りを消して眺め、犬は興奮してウロウロしてたな。
欠かせないのは蚊取り線香と団扇、空には満天の星、涼しい風がそよぐ。

まったく 古めかしい典型的な昭和初期の風景だ。
甲子園に打ち上げ花火を観に行ったようなおぼろな記憶も。

やがて戦時色が強くなり、夜空に光線が走るのは忌まわしい記憶になる。

何十年か経って、ビルの39階の窓から神宮球場の花火大会を下に観たのは初めての経験だった。

湘南に移ってからは、庭から対岸の熱海やグルッと回った海岸べりに面した藤沢や方々の花火大会を眺めるのが小さいながらも嬉しかったな。

逗子、葉山の花火大会には毎年、人に揉まれながらも楽しんだ。
なかでも好きだったのは横須賀の駐屯基地での納涼大会。
時間は短いけれど、広い芝生の広場にシートをしいて家族と持参の夕食を戴きながら間近かから打ち上げられ頭上で炸裂する迫力がタマラナイ。

3年?前に転んで頭を打って緊急入院したのは、その花火大会の直前だった。
それ以来、行ってない。
今年こそって楽しみにしてたけれど夏風邪と脚の痛みでチョット無理みたい。

でもこの歳までウンと楽しんだからあまり悔いが無いのが我ながら不思議です。

添付写真は数年前に撮ったものだが、あの迫力と美しさは私の腕ではムリとそれ以来、写真は諦めました。