ハナミズキ満開2014/04/18

ハナミズキ満開
珍しく朝寝坊して、といっても7時半だが外を見ると久し振りの雨だ。
少し薄ら寒いがこのお湿りで新緑が鮮やかになるだろう。
葉書を出しに郵便局へ行く途中のハナミズキの並木の花が満開になっていた。

10年前に此処に越して来た時にハナミズキが道路沿いや公園の道の両側に続いているのに驚いた覚えが有る。
30年程前になるが横浜から湘南に引っ越した時に、アメリカから寄贈されたという何本かのハナミズキを初めて見て異国情緒を感じたものだ。

白とピンクと深紅の三種類をカメラに収める。
瑞々しくて雨もイイものだと思ったが、カメラアングルが難しくて思うように撮れなかった。

ここに移って来て一年後に夫が病気になり一年間車椅子で毎日公園を散歩した。
少し離れたところの見事なハナミズキの並木道で撮った車椅子の夫の写真が残っている。

苦しかっただろうに愚痴一つこぼさずに穏やかな日々だった。
残された日の少なさと貴重さがお互い解っていたから優しくなれたのだろう。
私の母は若くして癌になり完治したものの13年後に違う場所の癌で亡くなったが生前に
「死ぬときは癌がいい、ゆっくりお別れが出来るから」
とよく言っていた。

今は、長患いして家族に迷惑掛けたくないと皆、口を揃えて言う。
私もそう思うが、夫のことを思いだすと介護出来た一年間で至らなかった私も少しは救われた気がする。
それでも悔いはいっぱい有るが・・・。
10年経つのにヤッパリ淋しさは消えない。

華やかなハナミズキを愛でながら湿っぽい話になってしまった。
雨のせいかな。

コメント

_ ラピ ― 2014/04/18 20:54


自然に、死を話題とできることは大切だと思います。
19歳のときに母が、30半ばの頃に父が。
親は、死ぬことを子へ教えると本で読んだことがあります。
実際、いろんなことを考えさせてもらったと実感しています。

そして、
連れ合いの死、寂しいなあと、悲しいなあと。
黙って受け取るのは辛いです。

最近、たまですにですが夫と死の話をします。
もっと出来るようになりたいとも感じています。

_ 5963boy ― 2014/04/18 21:19

ハナミズキでご主人を思い出したのですね。確かに草木の移ろいに想い出はありますね。小生も5年前に愛妻をガンで無くしましたが、今、愛妻の好きだった庭に植えた楽しんだ深紅の薔薇が満開でいつも薔薇を観るたびに想い出します。皆さんも自然界の景色に夫々の想い出に浸れる事は嬉しいですね。

_ may ― 2014/04/18 21:40

ハナミズキの花って一気に咲くんですね。
家の前の道路沿いのハナミズキが昨日までは気づかなかったのに
今朝は満開でびっくりしました。(私が気づかなかっただけ?)
片側は白片側はピンクと紅で本当に美しい!
美海さんとご主人さまが散歩される姿映画のワンシーンのように
浮かびます。
夫婦って不思議、血のつながる肉親よりも強い絆ができますよね!何十年たっても淋しいでしょうね。

_ 美海 ― 2014/04/18 22:13

ラピさん
私は19歳のときに父が、32歳の時に母が。
似てますね。
毎晩独りで泣きました。
連れ合いの死は泣く以上に辛いものでした。
54年間の相棒でしたものね、

_ 美海 ― 2014/04/18 22:28

5963boyも辛い経験をなさってたのですね。
一緒に眺めた四季の花々や風景を観るとどうしても思いだしてしまいます。
夫の定年後日本各地を二人で旅行して楽しかった想い出がいっぱいで慰められます。

_ 美海 ― 2014/04/18 22:48

mayさん
ホント 私も昨日までチラチラ咲き始めたくらいに思っていたのに今日は満開。
嬉しい驚きでしたぁ!

夫婦って不思議ですね。
私なんかお見合い結婚で、個性も価値観も微妙に違うと思っていたのに半世紀も一緒に居ると何時の間にか一体化、イヤ私が寄りかかってました。
淋しいです。

_ ひろこ ― 2014/04/20 15:04

久々のお邪魔です。
ご無沙汰している間、86歳のブロガー・・・・・。
読ませていただきました~。
時代的にちょっとわかりませ~ん!という部分も少々。
素晴らしい宝の人生だなと思いました。
何時までも若さを保つ秘訣も教えてもらいました。

好奇心をもって、あらゆることに挑戦することなのですね。

花みずき綺麗ですね。

ご無沙汰の間、松島へも行ってきました。
あちらは、桜が満開でした。

_ 美海 ― 2014/04/20 16:13

ひろこさん お久しぶりに ようこそ!
本讀んでくださって嬉しいです。
有り難うございました!
>時代的にちょっとわかりませ~ん
って どこ どこ?(^^)興味津々で〜す!

松島! いいですね。
満開の桜、素敵でしたでしょうね。
随分昔になるのに夫と一緒に行った松島の風景が忘れられません。

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