クロッキー展2013/12/01

初冬の空
クロッキー展のデモンストレーション&ギャラリートークに友人と早朝から出掛けて今帰って来た。
遠いし歩く所もきつい階段も有って先輩のことを心配したのだけど杞憂で彼女の方が余程逞しい。

良い席が取りたくて開場20分前に着いたのにもう行列ができていてシャッターが上がるのを待つ。
三列目だったが兎も角椅子席が確保出来て良かった。
実演までの1時間、ゆっくり作品を見て回る。
一昨日も観に来たのだが何度観ても魅せられる。

始ってモデルさんを前にしての先生方のクロッキーの実演は素晴らしかった。
1分、3分で的確に表現されるのを目の当たりに観て驚嘆しながら良い勉強になった。

モデルさんの変化する姿態を捉えたクロッキーは音楽のようだ。
やっぱり来て良かったなぁ。
終っても興奮が醒めず友人と遅い昼食を摂っている間も、帰りの電車の中でも絵の話ばかりしていた。
これからは家で一緒に描こうよとも言い合った。
充実した日曜日だった。

ギャラリーで会場の写真は許可されていて撮ったが添付は遠慮して雲の写真にした。
モノクロの世界に少し近いかもと。

義姉の命日に2013/12/02

山茶花
12月2日は夫の姉の命日だ。
結婚して2年ほど一緒に暮らしたからこの日は忘れない。
昭和35年に41歳で急逝された。
義姉のことは一昨年と去年のブログに書いている。
お位牌と写真を神棚の前に出して顔を見るといろいろのことが思い出されてしみじみした。
もう覚えている人は2〜3人かも知れない。

此処まで書いた所で頼まれていたお役所の調査の方が見えてお若い女性の係の方とチョット雑談する。
お仕事だから邪魔はしないように、でも活気を戴いた。
むか〜し 短い間だったがお勤めしていたころがダブったが昔とは随分変わったのだろうな。

帰られた後、昼食を取りながら録画のサザエさんの話を観る。
田河水泡さん、長谷川町子さん 面白くて日常の中に溶け込んでいた日々が懐かしい。
今のマンガにはもう一つ親近感が薄い。
せいぜい藤子不二雄、手塚治虫くらいまでだ。
新聞のマンガも見なくなってひさしい。
時代のズレと興味の対象の移り変わりは仕方の無いことかも。

義姉の命日でやたらと昔のことを思い出す日になった。
昭和が日々遠ざかって行く。

クリスマスムード2013/12/03

早々とクリスマス
我が家もささやかなクリスマスムードを。
マゴが贈ってくれたサンタさんとミ二汽車を中心にお気に入りを並べる。 
一つ一つにプレゼントされたときの想い出と喜びが詰まっている。
聖母子像は上野のラファエロ展で求めて来たもので去年までのより数倍の大きさになった。

先日も友人から七五三の想い出を聞いたけれど私は経験が無い。
その代わりにクリスマスの情景ならいくらでも。
幼い頃は床の間にツリーを鴨居からは金紙を張った大きなベルをさげ伯母さんや従兄弟も集まって賑やかに遊びに興じた。
教会でも12月に入れば生誕劇の稽古をする。
何時もその他大勢の天使役だったが特別の月って感じがしたものだ。

大人になる前に信仰からは離れてしまったが12月になれば樅の木を買い飾り付けをして夜中にそっと玩具を枕元に置くのは楽しかった。
幼いときの摺り込みは奥に生きていて楽しみながらも厳粛な気持ちが底に有る。

ここ数年は小さなグッズを並べて飾りながらそれぞれに籠められた愛情を思う。
愛が一番大事という信条はクリスチャンだった母に摺り込まれたのだろうか。

もの悲しい日2013/12/04

切ない想い出
何となくもの悲しい日もある

今日は そんな日

正月前に癌の末期で余命3ヶ月と宣言された夫は表情も変えずに冷静だった。

正月過ぎには家族揃って彼の育った想い出の京都、琵琶湖を周遊して子どもの頃や学生時代の楽しい想い出を楽しそうに語ってくれた。

桜広場、新緑の公園、真夏にも毎日車椅子を交互に運転しながら二人で朝夕の散歩を楽しんだ。
栄養は流動食の缶詰で補っていたが毎日の点滴で苦痛は少なかったようだ。 我慢してたのかな。

四季が移り紅葉が真っ赤になった頃に限界がきた。
玄関先の楓の前でお互い写真を撮り合った。

それが9年前の12月4日、入院した日だ。
晦日に本当の別れがくる。

悲しい記念日 あれから9年の歳月が流れた。
不覚にも涙が流れる。

気分転換2013/12/05

池の有る公園
好いお天気、暖かい日射しに誘われて隣街まで歩こうと急に思い立った。
カートの中に小さなスケッチブックも突っ込んで公園とマンションのなかを歩く。
銀杏並木も、モミジバフウもハナミズキも殆ど葉が散って黒い幹が造形的だ。

家電店に寄って円盤型の掃除ロボットを見て説明も聞いたが物がイッパイの我が家には無理みたいで諦める。
大きな空気清浄機も考えていたのだがこちらも希望と喰い違う。
ま 必要ないかなという気分になった。

ついでにシーメンスの店が眼に入ったので補聴器の説明を聞きカタログを貰ったりしていたらもうお昼前だ。

大きな池のある公園に足を伸ばしてベンチに腰掛け、20分程でラフスケッチした。
長閑な情景で水鳥が可愛い。水面や秋の樹々をもっとゆっくり描きたかったけれど、明日はアトリエ、明後日は病院でいずれも朝が早い。

帰途、教えて頂いた
「黄色い本」 高野文子 講談社
を求め、ストアで食料イッパイ買って帰宅したのが2時過ぎ。

お陰で昨日の鬱な気分も回復。
戸外の新鮮な空気と自然は一番の薬です。