心も秋2013/10/06

秋爽やか
すっかり秋めいて見おろすと公園の木立にオレンジ色が混ざっていて薄の穂が爽やかに揺れている。
真夏の猛暑の感覚も遠く薄らいでいく。
昔から四季の移ろいが人生に重ねられてきたのも宜なるかな と柄にもないことをチラッと思う。

昨夜は土曜日の常で枕元の灯りを消したのは2時半過ぎていた。
ヤバイと後悔するのだけど後悔先に立たずだ。
ま やりたいことは先を考えずに楽しもうと開き直っている面も有るから治らないだろう。

明日は図書館の休日なので千早茜さんの2冊を図書館に返却に行き、教えて頂いた梨木香歩さんの
「村田エフェンディ滞土録」 角川書店
の在庫が有ったので借りる。
「西の魔女は死んだ」
のほうは明後日くらいには取り寄せられるでしょう とのこと。
全然予備知識がないから興味津々!
最近、老い関連の本が多かったから気分的に少し若返った感じだ。

昨日は家人が来てくれて嬉しくてお喋りに夢中になて居たら電話がかかってきた。
珍しく神戸のクラスメートからで
「25日に宝塚でクラス会するから来ない?」
「うん Tちゃんから先日聞いたけど東京の人はご主人か本人が体調悪くて皆、無理なのよね。
私も独りで行く元気ないから 残念だけどゴメン」
皆の近況を聞いているうちに凄く行きたくなったが、こういうことは一ヶ月くらい前から心の準備が必要だ。
「皆にくれぐれもヨロシク言ってね。 来年を楽しみにしてるから」
ここ二三年で女学校のクラス会も淋しくなった。
電話では元気な声をしてるけれどやっぱり歳には勝てないなと感じさせられる。

ま 心穏やかに秋の風情や読書を楽しもう。

不覚2013/10/07

甘い薫り
月例の受診で近くの医院に行った。
道路沿いの金木犀が盛りで甘い薫りが漂ってくる。
チョットした漢方薬を追加して頂いて薬局へ回った。
ここに越して来て10年になるから先生や看護師さん、薬剤師さんとも親しくして頂いて心丈夫だ。

ついでにNHKの朝の番組で見たガラス窓清掃自動器具が置いてないか確かめにホームセンターに寄ったが「扱ってません」とのことで少し買い物して帰ろうとして思い出した。
「薬局に新しく置いてあった薬カレンダー、あれ買うつもりだったのだ」
レジでお釣りの百円玉を握って薬局への戻り道、信号が変りそうで急いで横断歩道を渡り切って5〜6歩歩いた所で人を避けた途端に躓いて派手に転んでしまった。
まったく 恥ずかしかったな。
相手の若い女性が
「大丈夫ですか」って手を引っ張って起こして下さって恐縮してしまう。

お礼もそこそこに薬局に駆け込んだら薬剤師さん達も驚いてティッシュで口元の血を拭って
「お隣で念のため診て戴いたほうが」
って連れて行ってくださった。
皮膚科も兼ねたクリニックで、先生はチラッと眺められただけで
「心配ないですよ。 塗り薬出しておきますね」
処方箋を貰って隣の薬局に戻ったら
「たいしたことなくてよかったですね」
と親身になって心配してくださってて有り難かった。

歳を自覚して以来、歩く時は爪先を上げて踵から着地って用心していたのに不覚だった。
顔から着地したのに眼鏡も無事、上唇の端っこがちょっと切れただけって奇跡に近い。

最近、運動不足だ。
この一週間の歩数計を戻してみるとアトリエに行った日以外は微々たる数字だ。
ウオーキングなんてもう無理だけどせめて毎日公園の散歩を習慣にしようと今日は決心した。

それにしても派手に転んだ割には殆どダメージなかったことにあらためて感心し感謝する。

握っていた百円玉は薬局に着いた時は無くなっていた。
転んだとき落としてしまったらしい。
医院に寄ったりして一時間近く経ってから帰り道に転んだ場所の地面を見たら百円玉がポツンと白く光っていた。
横断歩道の前で待ってる人が多い場所なのに。
でも心の何処かに「もしかしたら 多分」って信頼する気持ちが有ったことは否めない。

久しぶりの散策2013/10/08

公園を散歩して
昨日の転倒は流石に応えた。
傷は少しだし痛みも殆ど無いのに精神的に疲れて頭もボ〜ッとして、だんだん不安になってきた。
何しろ頭の近くを強打してるもだもの。
9時半にはベッドに潜り込む。
まだ宵の口だからと言い訳しながらダウンロードしていた数独を一枚だけって遣り始めたら手ごわい。 
頭悪くなったのかな と意地になってたら最後の段階で間違いが解って、消して遣りなおし。
こういうことには執念深い。
折角静養しようと思ったのに。
何とか灯りを消した時には真剣に私に明日はあるのかなと考えた。

夜更かししたせいで寝坊したけれど朝の光は気持ちが良い。
気分もすっかり回復していた。
昨日、散歩を日課にしようと決心して友人を誘っていたから10時にラウンジで待ち合わせて公園に出掛ける。
折角だからスケッチブックを持って桜の奇麗な公園のベンチに腰掛けてチョコチョコと写生した。
手よりも口のほうがよく動いていたかも。
予定時間を遥かに超えてマンションに帰ったのはお昼を過ぎていたが楽しかったな。

昨日の転んだ話で盛り上がって大笑いする。
同じ世代だから共感しきりだ。

公園の樹々の変化を観るのも楽しい。
銀杏並木はまだ青々していたがよく見るとピンク色の可愛い実が鈴生りだ。
柿のオレンジが美しく、珍しい胡桃の実も傍でしげしげと眺めた。
草原ではクローバやレンゲの花に蝶が戯れていて季節を錯覚しそうだった。

週に2〜3回は行きたいねってエレベータで別れた。

図書館からメールが来ている。
これから行って新しく教えて頂いた本も予約して来よう。

小さな自然2013/10/09

ギンナンが
昨日の散歩で銀杏並木を通ったらまだ葉は全然緑なのに、根元に淡いピンクがかった小さな実が散らばっている。
足先でチョット踏むとギンナンが現れた。
見上げると葉陰のあちこちに実が鈴生りだ。
茶碗蒸しが懐かしくなった。
でも拾って持ち帰える勇気はない。

60年近く前になる。
女専で勉強してた頃の或る朝、教室に入ると寮で一緒の二人が顔を無惨に腫らして恥ずかしそうに坐っている。
眼がやっと開けられるくらいで赤い斑点で被われていた。
先生も驚かれて事情を聞くと前日にギンナンを拾ったのだそうだ。
校舎の周りは緑がいっぱいだ。
銀杏の大木が有っても可笑しくない。
珍しくて夢中で素手で拾ったののだろう。
私は阪神間では成っているギンナンを見た事がなかったから気触(かぶ)れる事も初めて知った。

あれ以来ギンナンには素手で触れた事が無い。 奇麗に処理された種をお店で買うだけだ。

でも昨日見上げた銀杏の葉陰の実は可愛かった。

今朝は友人は外出の予定が有るので一人で散策する。
公園の中の小さなグラウンドのベンチに腰掛けて小さな画帳にラフスケッチを一枚描く。
静かだった。

帰りに近道をしようと竹薮の中の細道を降りかけたら道を間違えたらしく凄い急坂で丸太の段々が延々と続いている。
足がガクガクときしむ音がして来たけれど降りるほがマシと覚悟を決めて、道路に出た時は本当にホッとした。
臆病なのに冒険も好きだ。
ドングリや栗の実がいっぱい落ちていたのに流石に写真を撮る余裕はなかったが黄がかったオレンジ色の葉を一枚、あまりに美しくて拾って帰る。

新しい朝ドラ2013/10/10

湘南の秋
新しい朝の連ドラが始った。
7時に起きて7時半からBSで観ながら朝食を摂るのが独りになってからの習慣になっている。
あの評判作の後では遣り難いだろうとチョット同情するけれど私だけの勝手な思い込みかも。

時代設定は明治の終わりから昭和初期で、母と姉の中間くらいかな。
ともかく私にとってさへ古めかしく知らない世界だ。
大正の女学生ってお菓子を学校に持って来たり、道端で大声で喋ったり随分自由だったらしいのに驚く。

私に頃は男の子ともよく遊び、学生の頃は下宿に遊びに行って議論し合った。 
主に人生論とか文学の話でそのために背伸びして本を読み齧った物だ。
琵琶湖で夜行の船で湖東のスキー場などにも行き、ボートでも遊んだが友達感覚しか無く周囲もそのようだった。

少しか離れていないのに時代のズレって大きいのかな。
個人の違いかもしれない。

苺は大好きなお八つだった。
今のように甘くなくてコンデンスミルクをかけていた。
オムライスも楽しみだったな。
子供の頃洋食は憧れで、夕食に煮魚がでると姉は不機嫌だった。

時代の差に戸惑いながらも懐かしく、母の少女時代にも思いを馳せながら楽しく観ている。

添付写真は全然関係ないのだけど海が無性に懐かしくなって。
秋はサーファで賑わっていた。
黒い点々はそうかも?