小雨の中を2013/10/25

公園にて
インフルエンザの予防接種を受けにクリニックに行った。
今日は歯科医院の予約がその後に続いているので早めに家を出たのだが、直ぐに呼ばれて終了。
一時間以上も間が空いてしまった。

帰宅するのも面倒で、こんな時に本屋さんが近くに有ればとつくづく思ってしまう。
そこでハタと気が付いた。
「図書館があるじゃない」
少し歩いて図書館のロビーで月刊誌を探索した。

最近はご無沙汰の「文藝春秋」の古い号の、宮﨑 駿の対談に興味惹かれた。
対談のお相手は82歳の方だったがお名前は失念、でも歳が近くて同時代を経験しているから「風立ちぬ」への思いも共感する箇所が一緒だった。

話の中に出て来た漱石の「草枕」が急に読み返したくなって借りようと係の方に聞くと
「取り寄せになりますが・・」
「それなら 結構です」
多分、家の書棚の奥にあるだろう。

そんなことをしていたら1時間はあっという間に経っていて慌てて歯科医院に行く。
終って皆様から一斉に
「お気を付けて! 転ばないようにね」
以前なら そんな年寄り扱いしないでよと内心思うとこなのだが、実際に転んだばかりだから有難うございますと神妙に感謝する。

帰り道 ばったり友達に遇って嬉しくて暫しお喋りした。
「インフルエンザの予防接種もう済ませた?」
と聞くと
「もう何年もしてないわよ。」
と開き直っている。
だから長生きで元気なのだと妙に感心した。
私って神経質過ぎると色んな意味で考えさせられた。

雨模様の暮れなずむ空を眺めながら台風の被害が広がらないことを願う。