納豆考2013/10/19

団栗がカワイイ
朝の連ドラを観て納豆のことを思い出した。
私の子どもの頃、昭和初期の関西には納豆の文化はなかった。
甘納豆と少し長じてからは京都の大徳寺納豆(お茶席で使う)しか知らなくて佐藤紅緑の少年向けの小説に健気な納豆売りの話が出てくると「何故 朝早く甘納豆を売りあるくのだろう?」と理解してなかった。

戦後何年かして東京転勤になった時にはカルチャーショックを受ける事が多くて戸惑った。
味の好みは仕方がないが、納豆には生まれて初めてお目にかかってあの匂いとねばねばの食感、全然受け付けられず食べる事が好きで新しい事に興味津々の私もお手上げだった。

しばらくして水戸に旅行して藁苞の納豆を試しに買ったら匂いも余り気にならず美味しいと思えて、それからちょっと意識が変わった。
栄養的に良い食品という事は解っているから時々買って来ていたが常備するようになったというか私自身が好んで食べるようになったのは10年くらい前からかな。
でもネバネバは未だに苦手だ。
子供の頃よく擂り鉢でするのを手伝った長芋のとろろ汁も苦手だったから納豆に限らないのだろう。

いまは関西のストアにも当然、納豆が並んでいるのだろう。
関西の子どもたちはいまは好きなのかしら。