アトリエへ2013/09/06

9月の女性像(油彩)2回目
昨日までの大雨、雷、突風が過ぎ去ってアトリエに行く日は運が好い。 
誰かが何処かで応援してくれてるような気持ちになる。

まだ後二回有ると思うと余裕でイメージを膨らせながら色を重ねたがまだまだ迷いは多い。
毎回言ってるが、試行錯誤しながら夢中に絵筆を走らせるこの3時間は今の私には一番の楽しみだ。

帰途、お仲間と食事したあと一緒に先生の水彩画展を観にギャラリーに行く。
やっぱり凄い。 
どの風景も心に響くものがあってじ〜っと見つめた。 
生きている切なさ、美しさが迫ってくる。
私もこの先生に教えて戴いているのだから真剣に描かなくてはと反省しきりだった。

日が短くなった。 帰宅するとまだ5時なのにもう薄暗い。
歩数計を見たら9664歩! 
疲れた。

晩夏の感傷2013/09/07

夏も終わりの静かな海
もう夜は扇風機だけでしのげるようになって夏も終わりを感じる。
虫のすだくころかなと海辺の家を懐かしむと同時にこの時季の海景色も好きだったなとなぁと古いスケッチを引っ張りだした。

夕べは見る時間のなかった終戦の日に放映された日本の平和を考える討論の録画を観て考えさせられた。
戦争への道には絶対踏み込んではいけないとの考えは変らないが、解決の方法は難しいことも漠然と想像出来る。
戦争を体験してない世代が大多数を占めていれば理屈抜きの感情論は通用しないだろう。
正直、私にも解らない。
ただ 昭和初期の不況の時代と軍国主義に染まって行った時代の思い出が忘れられないが年寄りの取り越し苦労で有って欲しい。

昨日も電車の中で席を譲って下さった奥様、次の駅で隣の方が降りられたので移動して坐って戴いたが和やかな雰囲気が嬉しかった。
今の日本の社会は昔よりずっと成熟した良さを感じる。
箱庭の幸せなのだろうか。

最近、忘れっぽくなってドジばかりしている自分が不安になって思い出を書いて置きたくなった。
先ず一番感じる歳頃に戦争、終戦、戦後の変貌を経験した3年間の学生生活を書き始めたら自分でも驚くくらい多くの思い出が湧いてくる。
ただそれを確かめる親友はもういない。
飽きっぽい私のことだから最後まで書けるかな。

今日は故障したエアコンの買い替えに家人が来てくれる。
遠いのに済まない気持ちがいっぱいだが嬉しい。

「風立ちぬ」を観て2013/09/08

映画館にて
宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観て来た。

観たいと思いながらも一人ではって愚図愚図していたら珍しくマゴから
「観に行きませんかぁ?」
ってメールを貰って嬉しかった。
今日は後ろの方の席が確保出来て音声も画面も丁度良い。

「風立ちぬ」は予想していた以上に感銘を受けた。
もっと深刻な場面も覚悟していたがユーモアを交えて美しく夢と現実の交錯の場面などはアニメならではの良さだと感じた。
私の年齢では大正、昭和初期の風俗が懐かしく言葉遣いの折り目正しさも気持ちが良い。
主人公の物づくりにかける熱意に一番打たれ同感しきりであった。

終る少し前から啜り泣きが聞こえて空耳かと思っていたら終った途端に前の席の中高生くらいの女の子のグループの一人が大声で泣きじゃくっていて皆で慰めている。
不思議な気がする自分の感受性の衰えが少し淋しかった。
戦後、映画を観まくっていた頃「少年の町」を見終わって隣の友達が泣いていたのを思い出した。
きっと彼女の琴線に深く触れる所が有ったのだろう。
遥か昔の話だ。

お昼の軽食を一緒しながら映画の感想を話し合う。
若い世代の考えは教えられることが多いが同じことも思っていて私も少し自信が持てた。

もう立派な社会人になったマゴ達と会って話し合う機会は少なくなっただけに貴重で嬉しい時間だった。

同志社に学んで2013/09/09

母校の想い出
NHKの「八重の桜」も同志社設立の話まで進んで来た。
卒業してから半世紀はとうに超えているのに矢張り懐かしい。
京都は伝統の古い土地だけど先進的なことも受け入れる自由さが有ると思いこんでいたが、設立当時は大変だったことを改めて知った。

昭和5年に発行された「同志社五十年史」を懐かしくて開いて見る。
山本覚馬氏の写真や尽力されたこと、八重さん、山本佐久さんのことも載っていて感慨深い。
受験前に讀んで以来熟読すること無くて茶色いしみだらけだが大河ドラマのお陰で親近感を持って再讀できそうだ。

ついでに古いアルバムを開くと数少ないけれど当時を思い出して見入ってしまった。
ことに添付写真の石碑
「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」
入学前にこの石碑を見て心が震えこの学校に入りたいと思った。

戦時下の思想統制のもとで礼拝、英語の授業を続け伝統の校風を守ることの大変さをその当時でさへ感じられたが受難には強い歴史がと納得。
昨日のドラマで「同志社」の名前が決まる由縁が出て来て、今更のように好い名前だと嬉しくなった。

あの3年間の想い出は私には特に懐かしくて折に触れ書き留めておきたい。

急に涼しくなって2013/09/10

きのこ
涼しくなった。
昨晩のTV健康番組を見て歩かなくてはと今朝は公園を1時間ほど歩いて来た。
全く影響受けやすい性格だが、何時まで続くかな。

公園もすっかり秋めいていて写真をいっぱい撮る。
小さなスケッチ帳に悪戯描きもした。
思い切って野外を歩いてきて心も足も軽くなった。

まだ刈り込み前の草地に野草が黄色やピンクの小さな花を咲かせていて可愛くて嬉しくなる。
中に茶色い塊、近よるとキノコだ。 
メルヘンチックで絵本の世界に迷い込んだよう。

午後はゆっくり溜っている本を讀んで静かに過ごそう。
夏の疲れがまだ何となく残っているみたいだから。