すき焼きの季節 ― 2011/12/21
師走のきびしい寒さが続く。
一番日の短いこの時期温かい鍋物が恋しいが大きな土鍋を出してくる気にもなれない。
う〜ん すき焼きにでもしょうかな。
子どものころは冬の一番のご馳走はすき焼きでご用聞きさんに
「牛肉百五十匁ね。」などと頼んでいる声が聞こえると「ああ 今晩は鋤焼きかも」と嬉しくなったものだ。
鉄製の大きな鋤焼き鍋を囲んでその時だけは父が最初に肉を4〜5枚、広げて焼き始める。
色が変わり始めると裏返して砂糖を適当に振りかけ醤油を垂らす。
そう 関西では東京風の割り下は使わなかった。
葱をドサッと入れ馴染んだ所で豆腐や白滝や松茸などなど色んな具が加わる。
息を詰めて見守っていた子ども達は
「もう いいだろう」
の父の声にわあっと箸をだしたものだ。
お茶の間いっぱいに美味しい匂いが充満して温かかった。
戦争が激しくなるまでの昭和初期の懐かしい想い出だ。
そんなことを考えながら鋤焼き鍋でも大き過ぎるな と結局はフライパンで作った。
関東風の市販の「鋤焼き割り下」で安直に、それでも葱、豆腐、野菜やキノコに春雨を加えそれらしくなった。
多過ぎたけれど残った分を翌日に味わうのも乙なものだ。
一番日の短いこの時期温かい鍋物が恋しいが大きな土鍋を出してくる気にもなれない。
う〜ん すき焼きにでもしょうかな。
子どものころは冬の一番のご馳走はすき焼きでご用聞きさんに
「牛肉百五十匁ね。」などと頼んでいる声が聞こえると「ああ 今晩は鋤焼きかも」と嬉しくなったものだ。
鉄製の大きな鋤焼き鍋を囲んでその時だけは父が最初に肉を4〜5枚、広げて焼き始める。
色が変わり始めると裏返して砂糖を適当に振りかけ醤油を垂らす。
そう 関西では東京風の割り下は使わなかった。
葱をドサッと入れ馴染んだ所で豆腐や白滝や松茸などなど色んな具が加わる。
息を詰めて見守っていた子ども達は
「もう いいだろう」
の父の声にわあっと箸をだしたものだ。
お茶の間いっぱいに美味しい匂いが充満して温かかった。
戦争が激しくなるまでの昭和初期の懐かしい想い出だ。
そんなことを考えながら鋤焼き鍋でも大き過ぎるな と結局はフライパンで作った。
関東風の市販の「鋤焼き割り下」で安直に、それでも葱、豆腐、野菜やキノコに春雨を加えそれらしくなった。
多過ぎたけれど残った分を翌日に味わうのも乙なものだ。
最近のコメント