紫陽花を描いて2010/05/29

紫陽花(水彩)F8
先日、アトリエで紫陽花を描いた。
一日描き、つまり3時間で仕上げるので、アクリルで描こうと考えていたのだが、都合で軽い荷物にしたくて水彩にした。
私は水彩が一番苦手だ。 短時間だと考えてられない。 しまったぁ と思っても訂正し難い。

水彩画は大好きなのに、思うように描けなくていつも落ち込む。
モチーフのピンクとスカイブルーの紫陽花は華やかだった。
後ろの壁に貼られたエゴン・シーレの絵も素敵で入れたいと思った。
私にしては丁寧に布地のモンステラの形を拾っていたら時間がどんどん経っていく。 因みにマティスが好きだったというモンステラ!
思う半分も描けないうちに終わりの時間が来てしまった。
先生に見て戴いきながら
「こんなに描けないとは情けないです」と愚痴った。
エゴンシーレの絵をいれるところまで行かなかったなあ。

その夜は泊めてもらって、翌日遅く帰宅してから不本意だった絵を取り出して遠くから眺めたら、
「えっ 思ったよりいいじゃん。 うん 美しいよ」
なんだか一晩 バッグに入れたままにしてあった間に魔法にかかったみたい。
勿論、自分で思ってたより良かったというだけの話だ。
添付して「なーんだ」って思われても仕方ないが、未熟でも自分では好きな絵になって嬉しかった。

次回のアトリエで先生にこの話をすると
「完全な絵って殆どない、必ず良い所と悪いとこが有って、描き終わった時はその欠点ばかりが見えるんだよね」
納得した。 自己愛が強いから昔描いた絵を見ても懐かしくて良い所ばかり探して喜んでいる。