小学校今昔 22009/12/12

本文にはホウキしか関係ないけど・・・
学級では級長、副級長、学習係 風紀係 整理衛生係などを学期始めに投票で決めた。 投票紙を読み上げて黒板に名前を書いた下に正の字を書いていく。 大体決まった結果になるのだがちょっと楽しいイベントだった。

学習係は授業によって地理室に大きな地図を取りに行ったり、ひとけのない理科室の人体標本を横目に恐る恐る資料を取って来たり、授業中に抜け出せるから好きだった。
衛生係は週に1度くらい先生の傍に立って皆の爪の検査をする。 ちょっとでも長くなって黒いゴミが入っているとバツ、検査の最中に係だった私が「あっ 私も伸びてました」と手を見せたら先生に 慌てた顔で無視されたナンテことも。 小さなこと覚えてるものですね。

授業が終わると掃除当番は残って、先ず木製の机と椅子をだーっと押して教室の後ろに寄せ、箒で掃く。雑巾をバケツの水で絞って広げ、お尻を立てて一直線に走りながら床や廊下を拭く。黒板拭きを二つ窓の外に突き出して叩いたり、黒板とチョークの清掃など夫々好きなことをやっていた。
私が好きだったのは窓拭き。下の留め金を外して外に押し出すタイプの窓だったから、外から拭くには小さな隙間をくぐって1メートルもなかった張り出しに出て窓ガラスを拭いた。
3階ともなると下を歩く人が小さく見えて、遠くの景色も俯瞰出来るし気持ちが良かった。
今思うと手すりも無い張り出しによく子どもを出したものだと思うが事故も無く子どもの間では人気があった。
 
あの頃は教師や親の目の届かない所でいっぱい危ない事をして膝など生傷が絶えなかった。 車の危険が無い分伸び伸びしていた気がするし、小さな危険体験の学習で野壷や川に落っこちることもなかったようだ。 子どもの数が多かったし情報も少なかったのかもしれない。