戦争の色は?2009/12/09

空き地

朝のTVでそんな質問をしていた。 
若い人たちが 赤=血の色 黒=暗いイメージ などなど考えながら答えていたが実感は湧かないみたいだ。 無理ないと思う。
私だって生まれる前の戦争は教科書で読むだけで遠い歴史の一齣以上の感慨は無かったもの。

支那事変から太平洋戦争はまともに経験というより、その渦中で大きくなった。 
私の記憶に残るその時代の象徴はカーキ色だ。
 手元の電子辞書には(土ぼこり)黄色に淡い茶色の混じった色。枯れ草色。とある。
陸軍の軍服、戦闘帽、背広に替わって制定された国民服、足に巻く事を強制されたゲートルの色など、みなカーキ色の類いだった。
女性も渋いくすんだ色の服装で、モンペをはいていた。
ウールなど貴重だったから昔のオーバーを仕立て直す際には赤い繊維を抜き取った覚えがある。

鮮やかな赤は日の丸くらいだったかな。
暗い街のなかで目立ったのは海軍の真っ白な軍服、 少年や少女が憧れたのも無理は無い。