生き甲斐2009/09/08

最近「何をする意欲も湧かなくて」 という言葉を二人の友人から聞いた。
一人は私より10歳以上若い。 その翌日ひとり言のように呟いた友人は7歳年上だ。
「何言ってんのよ」と笑い飛ばしたが、正直に内心を見つめれば何をしても所詮は儚いと思う自分がいる。

社会や家族に責任があり貢献もしている年齢の時はささやかな自負も持てて夢中で過ごせた。
現役を卒業すると、これまで時間的に出来なかった旅行や趣味の楽しみが待っていた。
しかし老齢とは残酷なものだ。 身体機能の衰えは先ず足腰に来るから旅行は勿論、散歩も億劫になる。 眼が悪くなるから読書量が減る。記憶力が悪くなるからテレビに出てくるタレントの名前を度忘れしてイライラする。 残された年数を考えると何をやっても空しいと感じるのは当然だろう。 鬱になる材料ばかりだ。

それでも思う。
この世に生を受けたことは奇跡だ。 宇宙の誕生から地球上の生命の出現、進化、人類の歴史、思想、科学などなど私の知らないことがいっぱいある。 折角生まれてきたのだから少しでも知りたいじゃないですか。 知ってそれが何に役立つ訳じゃないけど私にとって好奇心は人生最大の楽しみだ。
絵を描く時は自分を無にして内からこみあげてくる感情にまかせて形あるものが現れてくる喜び!
生きていることを実感できる間は目いっぱい皆と一緒に楽しいことを考えたい。

7歳年上の友人を個々に合わせて教えてくれるパソコン塾に誘って、昨日も一緒に参加した。 ノートパソコンをカートで引っ張りながらの帰途、「疲れなかった?」と聞くと「ぜんぜ~ん  楽しかったわよ」と生き生きした笑顔がかえってきた。
涼しくなったらまた一緒に近くの公園へスケッチしに行きたいな。

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